幾久しくよろしくお願いいたします~鬼神様の嫁取り~

心配そうに旦那様から尋ねられたが、平気だと顔を作って体勢を元に戻す。
すぐに旦那様は術を再開した。

……これ、マズい。

痛くはなかったが、ぞわぞわとした感覚が背筋を暴れ回る。
それは身体の奥から未知なる感覚を引きずりだし、私を悩ませた。

「……はぁっ……はぁっ」

次第に吐く息が熱を帯びたものへと変わっていく。

「……んん」

声を漏らさないように堪えるのがつらい。
きつく唇を噛んでも、隙間から漏れてしまう。
早く。
早く終わってほしい。
必死に耐えながら、時間が永遠に続くように感じていた。
私の気持ちが高ぶっていくにつれ、旦那様の声も大きくなっていく。
全身がしっとりと汗を掻き、悶え苦しむ。

……もう、無理。

「ああーっ!」

耐えきれなくなって私が大きな声を上げると同時に、旦那様の声もひときわ大きくなりぴたりと止まった。

「終わったぞ」

旦那様が落ちている襦袢を拾い、私をくるんでくれる。

「おわ、り……?」

襦袢を掻きあわせ、肩で息をしながら起き上がった。

「ああ。
つらかったであろう?
よく耐えたな」

「あっ、えっと。
……はい」