私に苦痛を与えるのだとわかっていて、それを申し訳ないと思ってくれているのか。
ならば。
「……わかり、ました」
旦那様に背を向け、帯に手をかける。
それでも私の手は細かく震えていた。
帯を落とし、着物を肩から滑らせる。
さらに襦袢などもすべて、脱いだ。
「……これでよろしいでしょうか」
後ろから旦那様が私の裸体を見ている。
恥ずかしくて体温が上がっていった。
「ベッドにうつ伏せになれ」
「……はい」
言われたとおりにベッドに上がり、うつ伏せになる。
すぐにギシと音がし、旦那様も上がってきたのがわかった。
「やつがれの爪で、涼音の身体に術を刻む。
なに、傷をつけるわけではない。
爪の先で肌に、呪文を書くだけだ」
安心させるように旦那様が明るく言う。
おかげで少しだけ、身体の力が抜けた。
ぶつぶつと小さく口先で呪文を唱えながら、旦那様が私の背中へ爪を走らせる。
そこから術なのか、じんわりとなにかが身体に染みこんでいくのがわかった。
「……ん」
口から甘い声が漏れそうになって、慌てて口を押さえた。
「痛かったか」
「いえ、大丈夫です」
ならば。
「……わかり、ました」
旦那様に背を向け、帯に手をかける。
それでも私の手は細かく震えていた。
帯を落とし、着物を肩から滑らせる。
さらに襦袢などもすべて、脱いだ。
「……これでよろしいでしょうか」
後ろから旦那様が私の裸体を見ている。
恥ずかしくて体温が上がっていった。
「ベッドにうつ伏せになれ」
「……はい」
言われたとおりにベッドに上がり、うつ伏せになる。
すぐにギシと音がし、旦那様も上がってきたのがわかった。
「やつがれの爪で、涼音の身体に術を刻む。
なに、傷をつけるわけではない。
爪の先で肌に、呪文を書くだけだ」
安心させるように旦那様が明るく言う。
おかげで少しだけ、身体の力が抜けた。
ぶつぶつと小さく口先で呪文を唱えながら、旦那様が私の背中へ爪を走らせる。
そこから術なのか、じんわりとなにかが身体に染みこんでいくのがわかった。
「……ん」
口から甘い声が漏れそうになって、慌てて口を押さえた。
「痛かったか」
「いえ、大丈夫です」



