真剣なその表情はそれだけの恐怖を彼に抱いているのだと感じさせた。
「やつがれが知っている中で公通は貞規に継ぐ……いや。
貞規をも凌ぐ、史上最強の能力者だ」
貞規とは旦那様の角を折った、平安時代の武将だ。
この旦那様を負かせて従わせたのだから、かなりの能力者なのはわかる。
それをあの綱木長官が凌ぐと言われても、にわかには信じられなかった。
「あやつは好々爺の仮面の裏にとんでもないものを隠し持っている。
やつがれにいわせれば鬼だ。
あやつには絶対に、逆らってはならぬ」
旦那様の声は酷く重い。
ここまでの恐怖を旦那様に抱かせるなんて綱木長官はとんでもない人物なのだと思い知った。
「まあ、反対に竜蔵は史上最低だけれどな。
人としても、能力者としても」
はあっと旦那様が面倒臭そうにため息を落とし、つい笑っていた。
「やつがれが知っている中で公通は貞規に継ぐ……いや。
貞規をも凌ぐ、史上最強の能力者だ」
貞規とは旦那様の角を折った、平安時代の武将だ。
この旦那様を負かせて従わせたのだから、かなりの能力者なのはわかる。
それをあの綱木長官が凌ぐと言われても、にわかには信じられなかった。
「あやつは好々爺の仮面の裏にとんでもないものを隠し持っている。
やつがれにいわせれば鬼だ。
あやつには絶対に、逆らってはならぬ」
旦那様の声は酷く重い。
ここまでの恐怖を旦那様に抱かせるなんて綱木長官はとんでもない人物なのだと思い知った。
「まあ、反対に竜蔵は史上最低だけれどな。
人としても、能力者としても」
はあっと旦那様が面倒臭そうにため息を落とし、つい笑っていた。



