莉愛は美翔と同じ様に繁華街に足を運ぶ様になっていた。明希乃にやられたせいで可愛い顔に傷が残り、彼女の父親の会社も取引先を失い倒産したと聞いた。
よくSNSでオモチャにされている様だが俺は気にも留めなかった。明希乃は笑って見ている様だけど。
美翔の手紙には手紙にはこう書いてあった。久しぶりに見る美翔の文字に視界が涙で歪む。
《久しぶり。
一方的に別れを切り出して本当にごめんなさい。
私が静流に襲われた後、どうしてもアナタに触れるのが怖くなった。汚い私がアナタの隣にいる資格なんてない。
私のせいで目の前にある幸せを手放してほしくない。
私を心配して家に来てくれたこと本当に嬉しかった。でも、私は居場所を見つけられた。
みんなからはやばい所だと言われているけれど、私と同じ境遇の子に出会えて少しずつ救われているの。
悟。どうか私を忘れて本当に好きになった人と結ばれて幸せな家庭を作ってほしい。
多分もう私が生きる時間は少ない。なんとなく分かるの。
だから私は空から見てるから。
悟は幸せになって。
この手紙は読んだら燃やしてください。
私は幸せだった時間と自分の気持ちと共に泡となって消えます。
悟、貴方の幸せを願っているよ。灰を風に乗せて私の元に届けてほしい》
やはりお互い未練を残したままの別れだった。
美翔が死期を悟っていたのがとても辛い。殺されてしまう可能性も、薬に溺れてゆく心と身体がそうさせたのだろうか。
明日の結婚式に彼女は来てくれるのだろうか。
この手紙の灰がきっとそれを教えてくれるのだろう。
俺はベランダに出てライターの火を手紙に付ける。火は瞬く間に灰へと化してゆく。
優しい風が灰を何処かへ運ばれてゆく。
美翔の元に届く様に願いながら俺は部屋へと戻ってゆくのだった。
よくSNSでオモチャにされている様だが俺は気にも留めなかった。明希乃は笑って見ている様だけど。
美翔の手紙には手紙にはこう書いてあった。久しぶりに見る美翔の文字に視界が涙で歪む。
《久しぶり。
一方的に別れを切り出して本当にごめんなさい。
私が静流に襲われた後、どうしてもアナタに触れるのが怖くなった。汚い私がアナタの隣にいる資格なんてない。
私のせいで目の前にある幸せを手放してほしくない。
私を心配して家に来てくれたこと本当に嬉しかった。でも、私は居場所を見つけられた。
みんなからはやばい所だと言われているけれど、私と同じ境遇の子に出会えて少しずつ救われているの。
悟。どうか私を忘れて本当に好きになった人と結ばれて幸せな家庭を作ってほしい。
多分もう私が生きる時間は少ない。なんとなく分かるの。
だから私は空から見てるから。
悟は幸せになって。
この手紙は読んだら燃やしてください。
私は幸せだった時間と自分の気持ちと共に泡となって消えます。
悟、貴方の幸せを願っているよ。灰を風に乗せて私の元に届けてほしい》
やはりお互い未練を残したままの別れだった。
美翔が死期を悟っていたのがとても辛い。殺されてしまう可能性も、薬に溺れてゆく心と身体がそうさせたのだろうか。
明日の結婚式に彼女は来てくれるのだろうか。
この手紙の灰がきっとそれを教えてくれるのだろう。
俺はベランダに出てライターの火を手紙に付ける。火は瞬く間に灰へと化してゆく。
優しい風が灰を何処かへ運ばれてゆく。
美翔の元に届く様に願いながら俺は部屋へと戻ってゆくのだった。



