「何?」
「いや」
一瞬の間にまつりの心臓が波打つ音が耳の中で響いた。
そして、もうこのまま自分の口が滑るのに任せて話てしまえ!とまつりは決心した。
「あ!そうだ、進くん良かったらマックで一緒に勉強しない?」
「あーいいね」
「わかちゃんとあと待ってる…友達?も呼んでさ」
言葉を失っている、前野進にまつりは誘うのは早かったかと思いかけたその時。
「まつりー!」
渡り廊下の向こうから若子の呼ぶ声がした。
「わかちゃん!図書館三年生でいっぱいだって!」
「え、どうする?」
「前野くんにちょうどマックいかない?って言ってたところ」
「え?いいねー」
「前野くん行くの?」
「俺も勉強場所難民だから、マック行くよ」


