学校に着いて自分の席に向かうと、いつものように友達の 島崎 亜紀 が私の席を占領していた。
そこからは楽しそうにはしゃぐ声がして、時折笑い声も混じっている。
私が近づいていくと、話していたみんながこちらを振り向き「おはよう~」と声をかけてくれた。
みんな私の友達で、私と亜紀を含めた計4人のグループだ。
「冴おはよ~」
「あっ、みんなおはよう! 今日の亜紀の髪型可愛いね~」
「でしょでしょ、今流行ってるやつなんだけど、知らない?」
髪を指で触りながら亜希にそう言われて、私はうーんと考え込む。
スマホはおさがりでもらったけれど、全部親との連絡手段をとるためであって、ゲームをしたりSNSをやったりとか、そういうのは一切許してくれなかった。
おかげで今の流行、流行っているものなんて知るはずもなく、こうして流行の先端にいる亜紀から情報を得るようにしていた。
セミロングのちょっと茶色く染めた髪。前髪が編みこみになっていて、毛先はくるんとカールしている。
いつも髪型が違うけど、確かに今日の髪型は一段と可愛い。
私が笑いながら「知らなかった~亜紀めっちゃ似合う!」と言おうとした時だった。
「冴ちゃん、知らないんじゃない? スマホとかないと、やっぱりこういうのって遅れるし」
「高校生でスマホ無いは致命的だよねぇ。でも、さえさえの家厳しいんだもんね~」
周りで話を聞いていた子たちが、けらけらと笑いながらうなずいている。
この子たちは私たちの仲良しグループの子たち。みんなすらっとしててすっごくかわいい。
私もその子たちに合わせて、「そうなんだよね~、さすがに困るっていうか」と笑って返す。
さえさえっていうのは私のあだ名だ。中学校のころからそう呼ばれていたので、今では結構なじみが深くなっている。
「亜紀~そろそろ私の席どいてよ~。やらなきゃいけないことあるんだし」
「はいはい、分かりましたよー」
どっこいしょ、なんて言ってやっと席をどいてくれたので私はカバンを置いて教科書やノートを整理する。
そこからは楽しそうにはしゃぐ声がして、時折笑い声も混じっている。
私が近づいていくと、話していたみんながこちらを振り向き「おはよう~」と声をかけてくれた。
みんな私の友達で、私と亜紀を含めた計4人のグループだ。
「冴おはよ~」
「あっ、みんなおはよう! 今日の亜紀の髪型可愛いね~」
「でしょでしょ、今流行ってるやつなんだけど、知らない?」
髪を指で触りながら亜希にそう言われて、私はうーんと考え込む。
スマホはおさがりでもらったけれど、全部親との連絡手段をとるためであって、ゲームをしたりSNSをやったりとか、そういうのは一切許してくれなかった。
おかげで今の流行、流行っているものなんて知るはずもなく、こうして流行の先端にいる亜紀から情報を得るようにしていた。
セミロングのちょっと茶色く染めた髪。前髪が編みこみになっていて、毛先はくるんとカールしている。
いつも髪型が違うけど、確かに今日の髪型は一段と可愛い。
私が笑いながら「知らなかった~亜紀めっちゃ似合う!」と言おうとした時だった。
「冴ちゃん、知らないんじゃない? スマホとかないと、やっぱりこういうのって遅れるし」
「高校生でスマホ無いは致命的だよねぇ。でも、さえさえの家厳しいんだもんね~」
周りで話を聞いていた子たちが、けらけらと笑いながらうなずいている。
この子たちは私たちの仲良しグループの子たち。みんなすらっとしててすっごくかわいい。
私もその子たちに合わせて、「そうなんだよね~、さすがに困るっていうか」と笑って返す。
さえさえっていうのは私のあだ名だ。中学校のころからそう呼ばれていたので、今では結構なじみが深くなっている。
「亜紀~そろそろ私の席どいてよ~。やらなきゃいけないことあるんだし」
「はいはい、分かりましたよー」
どっこいしょ、なんて言ってやっと席をどいてくれたので私はカバンを置いて教科書やノートを整理する。
