「係分担は……」と先生から説明が入った。班長、記録係、広報・写真係、サポートの4つの係。
班長は何となくわかるし、記録係もなんとなくわかる。広報・写真係は地域と連携して動く係だと思う。サポートは、活動中の必要なものとか、ボランティアの調整とかをやる係。
それを聞きながら、鈴木さんがずいっと身をを乗り出して「広報の係やりたい!」と私に言ってきた。
きっとこの中でも適任だと思ったので、男子二人にも意見を聞いてみる。
「えっと、鈴木さんが広報のやつやりたいって言っているんだけど、やりたい人いる?」
そういった途端、急に静かな空気が出来上がり、何とも言えない気まずさが漂う。
「えっと……山田くんは? いいかな?」
「僕は……他の係をやりたいので……大丈夫です……」
「そ、そっか。えっと――」
隣に座る鷹野くんに意見を聞こうとして、「あの」と話しかけた時だった。
「ね~蓮くん、蓮くんが班長やってよ~しっかりして勉強もできるし~」
鈴木さんが鷹野くんに話しかけた。すっごくなれなれしい手つきで、肩にポンと手を置く。
それを見て瞬間的に、あ、これはヤバいな、と思った。でももう遅かった。
「うるせぇ、ふざけんな。勝手に触ってくんな気持ち悪い」
チッ、とおまけに舌打ちまでして、立ち上がった拍子にガタンと椅子が倒れた。教室中の視線が一斉にこっちに集まる。
鈴木さんはそれでも懲りないようで、「ごめんってば~」と軽い調子であやまっている。
それが更に怒りのもととなったのか、「ふざけんなよ……」とぎろりとにらむ。さすがにそれには驚いたのか、おとなしく席に座った。
でも、鷹野くんはそのまま先生の制止も聞かず、教室を出ていってしまった。
大丈夫だと思ったはずなのに。今度こそうまく行けると思ったのに。
もう無理だ、私には。
班長は何となくわかるし、記録係もなんとなくわかる。広報・写真係は地域と連携して動く係だと思う。サポートは、活動中の必要なものとか、ボランティアの調整とかをやる係。
それを聞きながら、鈴木さんがずいっと身をを乗り出して「広報の係やりたい!」と私に言ってきた。
きっとこの中でも適任だと思ったので、男子二人にも意見を聞いてみる。
「えっと、鈴木さんが広報のやつやりたいって言っているんだけど、やりたい人いる?」
そういった途端、急に静かな空気が出来上がり、何とも言えない気まずさが漂う。
「えっと……山田くんは? いいかな?」
「僕は……他の係をやりたいので……大丈夫です……」
「そ、そっか。えっと――」
隣に座る鷹野くんに意見を聞こうとして、「あの」と話しかけた時だった。
「ね~蓮くん、蓮くんが班長やってよ~しっかりして勉強もできるし~」
鈴木さんが鷹野くんに話しかけた。すっごくなれなれしい手つきで、肩にポンと手を置く。
それを見て瞬間的に、あ、これはヤバいな、と思った。でももう遅かった。
「うるせぇ、ふざけんな。勝手に触ってくんな気持ち悪い」
チッ、とおまけに舌打ちまでして、立ち上がった拍子にガタンと椅子が倒れた。教室中の視線が一斉にこっちに集まる。
鈴木さんはそれでも懲りないようで、「ごめんってば~」と軽い調子であやまっている。
それが更に怒りのもととなったのか、「ふざけんなよ……」とぎろりとにらむ。さすがにそれには驚いたのか、おとなしく席に座った。
でも、鷹野くんはそのまま先生の制止も聞かず、教室を出ていってしまった。
大丈夫だと思ったはずなのに。今度こそうまく行けると思ったのに。
もう無理だ、私には。
