ナルシストなのかもしれないとは思ったのだが、そこも魅力的に感じていた所が恋の恐ろしさであった。2回目のデートでは、彼の指定した景色の良い鴨川沿いで、彼の撮影をした。そこで、キスをし、私は彼に夢中になった。自信のなかった私を輝かせてくれたからだった。それからは、毎週末彼と会い、彼の指定する炭水化物の少ないレストランで食事をし、ホテルへ行く流れがつづいた。私は、彼とずっと続いてほしいと思う反面、こんな幸せはずっと続かないような不安を感じていた。学生が夏休みが終わり、最後の命を費やすようにセミが忙しなく鳴いていた頃、私自身も忙しくなっていた。仕事が忙しい時期に入った事と、コミケの納期が迫っていたからだった。私は、彼の事が気になりながらも目の前のやるべき事が多量にあり、余裕がなくなっていった。
