「凛花、大丈夫…?ちゃんと食べて寝てる?すごい顔やつれてるよ…」


ぼーと窓の外を眺めていると、心配そうな顔をした恵美ちゃんたち三人が机の前までやってきた。


「…ごめん。いつも心配して気にかけてくれてありがとう。でも、大丈夫だか…」


ら、と言い終わる前にガシッと恵美ちゃんに両頬を挟まれた。


「へ、へみふぁん…?」

「大丈夫、大丈夫って…。凛花はいつもそればかり。私たち、友達でしょ?何かあったなら、言って!」

「もう黙って見てられないよ。私たちだって凛花ちゃんの力になりたい」

「話して楽になることばっかりじゃないけど…それでも溜め込むよりはマシだよ!」


うんうんと力強く頷いている三人に、じわりと視界が滲んでいく。

こんなに優しくしてもらって、なんでもないフリをするなんて無理だった。


「…私ね、輝星先輩のことがずっと最初から好きだったの。ダメだってわかってても、会わなくても、好きな気持ちがどうしても消えてくれないの…っ」


ああ、言ってしまった。

三人は幻滅してしまったかな…。