「きゃー!輝星先輩!初めまして!」
男子の一人に肩を組まれた輝星と呼ばれた人が、にこっと爽やかに笑った。
「どうもー。中嶋輝星でーす」
センター分けの黒髪はワックスでしっかりとセットされていて、これまたコミュ力の塊といった性格ということがこの一瞬で読み取ることができた。
何よりも笑顔が私の好きな少女漫画のヒーローにそっくりで爽やかで…一目惚れだった。
ふと輝星先輩と目が合い、ドキッと心臓が驚くくらい飛び上がる。
「人数合わせで呼ばれただけなんで、気楽にお願いしまーす」
「実物もやっぱりかっこいいんですね〜」
恵美ちゃんたちの瞳もすっかりとろんと恋する乙女そのものになっている。
高校に入ってから二ヶ月近くが経ったがまだ好きな人はできておらず、中学時代も好きな人はいたけど告白とかをする勇気もなく恋愛に関してこれといった欲もなかった。
大好きな少女漫画を見て癒され、憧れる。それだけで十分だった。
だからまさか自分が一瞬で恋に落ちて一目惚れをする体験をするなんて、考えたことがなかった。
胸が鷲掴みにされたように先輩から視線が逸らせなくて、体が熱くて、おかしくなりそうだ。
男子の一人に肩を組まれた輝星と呼ばれた人が、にこっと爽やかに笑った。
「どうもー。中嶋輝星でーす」
センター分けの黒髪はワックスでしっかりとセットされていて、これまたコミュ力の塊といった性格ということがこの一瞬で読み取ることができた。
何よりも笑顔が私の好きな少女漫画のヒーローにそっくりで爽やかで…一目惚れだった。
ふと輝星先輩と目が合い、ドキッと心臓が驚くくらい飛び上がる。
「人数合わせで呼ばれただけなんで、気楽にお願いしまーす」
「実物もやっぱりかっこいいんですね〜」
恵美ちゃんたちの瞳もすっかりとろんと恋する乙女そのものになっている。
高校に入ってから二ヶ月近くが経ったがまだ好きな人はできておらず、中学時代も好きな人はいたけど告白とかをする勇気もなく恋愛に関してこれといった欲もなかった。
大好きな少女漫画を見て癒され、憧れる。それだけで十分だった。
だからまさか自分が一瞬で恋に落ちて一目惚れをする体験をするなんて、考えたことがなかった。
胸が鷲掴みにされたように先輩から視線が逸らせなくて、体が熱くて、おかしくなりそうだ。



