先輩のカノジョ

「ふ…っ、うう…っ」


幸せだった。先輩に触れて、触れられて。名前を呼ばれて笑顔を向けられるだけで嬉しかった。

時間が止まればいいと、この世界に私と先輩の二人だけになればいいと何度も思った。

バカみたいな願い事は初めから叶うはずなんてなかったのに。


いつもの私らしく、この気持ちも呑み込んでなかったことにすればよかったのに。


「う…っ、うああああ…っ」


最初から結末のわかっていた恋なんて、しなければよかった。

一番じゃなくてもいいから先輩のカノジョになりたいだなんて、願わなければよかった…。