「ちょっと考え事してて…。ごめん、心配かけて。でも大丈夫だから」
まだ心配そうに私を見つめてくる視線に耐えられなくなり、「そういえば」とわざと明るい声を出す。
「恵美ちゃん、棗先輩と付き合い出したんだよね?おめでとうってずっと言いたかったんだ」
「えへへ、そうなんだぁ。ありがとう」
ぽっと頬を赤く染めた恵美ちゃんが照れたようにふにゃと笑った。
「聞いてよ、凛花ちゃん。恵美ってばここ最近ずーっと棗先輩の惚気ばっかなの」
「そ、そんなことないもん!」
「ふふ、でも恵美が幸せそうで私たちも嬉しいんだけどね」
…いいな。
素直にそう思った。
恋をして結ばれた恵美ちゃんは本当に幸せそうで、輝いていて、すごく可愛かった。
*
「あ、凛花ちゃん。久しぶりーって言っても、一週間ぶり?」
五限が始まる前にトイレに行っておこうと廊下に出ると、移動教室なのか教科書やノートを持っている朱莉さんとばったり出くわす。
まだ心配そうに私を見つめてくる視線に耐えられなくなり、「そういえば」とわざと明るい声を出す。
「恵美ちゃん、棗先輩と付き合い出したんだよね?おめでとうってずっと言いたかったんだ」
「えへへ、そうなんだぁ。ありがとう」
ぽっと頬を赤く染めた恵美ちゃんが照れたようにふにゃと笑った。
「聞いてよ、凛花ちゃん。恵美ってばここ最近ずーっと棗先輩の惚気ばっかなの」
「そ、そんなことないもん!」
「ふふ、でも恵美が幸せそうで私たちも嬉しいんだけどね」
…いいな。
素直にそう思った。
恋をして結ばれた恵美ちゃんは本当に幸せそうで、輝いていて、すごく可愛かった。
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「あ、凛花ちゃん。久しぶりーって言っても、一週間ぶり?」
五限が始まる前にトイレに行っておこうと廊下に出ると、移動教室なのか教科書やノートを持っている朱莉さんとばったり出くわす。



