朱莉さんたち三人とご飯に行った日から一週間が経った。
あの言葉の真意は聞けないまま、先輩とも最近はあまり会わなくなった。
それはやっぱり朱莉さんのあの言葉が気になって、先輩と会っている時も実は見られているんじゃないかってそればかり気にしてしまうから。
だからと言って朱莉さんに“私と輝星先輩の浮気に気づいているんですか?”なんて直球に聞けるわけもない。
しかし仮にバレていたとしたら、あの時責められたり罵られたりしてもよかったはずなのに。
それがなかったということは、この関係がバレてはいないけど私が先輩のことを好きなことだけ朱莉さんは薄々気づいたのかもしれない…。
「はあ…」
「十二回目」
「…へ?」
目の前に座る恵美ちゃんが指摘するようにお箸をこちらに向けてきた。
今日は恵美ちゃんたち三人に誘われて、天気のいい中庭にお昼ご飯を食べに来ていた。
「ここに来てからの凛花のため息の数。何かあったなら話してなんて強制はしないけど、そんなあからさまだとさすがに気になるよ」
「え、あ…ごめん」
完全に無意識だった。
他の二人も心配そうに私を伺うようにして見ていたことにやっと気づく。
あの言葉の真意は聞けないまま、先輩とも最近はあまり会わなくなった。
それはやっぱり朱莉さんのあの言葉が気になって、先輩と会っている時も実は見られているんじゃないかってそればかり気にしてしまうから。
だからと言って朱莉さんに“私と輝星先輩の浮気に気づいているんですか?”なんて直球に聞けるわけもない。
しかし仮にバレていたとしたら、あの時責められたり罵られたりしてもよかったはずなのに。
それがなかったということは、この関係がバレてはいないけど私が先輩のことを好きなことだけ朱莉さんは薄々気づいたのかもしれない…。
「はあ…」
「十二回目」
「…へ?」
目の前に座る恵美ちゃんが指摘するようにお箸をこちらに向けてきた。
今日は恵美ちゃんたち三人に誘われて、天気のいい中庭にお昼ご飯を食べに来ていた。
「ここに来てからの凛花のため息の数。何かあったなら話してなんて強制はしないけど、そんなあからさまだとさすがに気になるよ」
「え、あ…ごめん」
完全に無意識だった。
他の二人も心配そうに私を伺うようにして見ていたことにやっと気づく。



