「わー空めっちゃ綺麗」


夕焼け空を眺めている朱莉さんの横顔もまた同じくらい綺麗で、思わずパッと視線を逸らす。


「…ねえ、凛花ちゃん」

「はい?」

「今日は楽しかった。ありがとうね」

「いえそんな…こちらこそ」

「また学校ですれ違った時とか、話せたら話そうね」

「はい。ぜひ」


できればもうあまり会いたくはない…。

そんなことを悟られないようにしながら作り笑顔でなんとかやり過ごす。


「あとさ」


輝星先輩たちはやっと買い終わったようで、こちらに向かって歩いてきていた。


「輝星は好きになったらダメだからね。私のカレシだから」

「…え?」

「ごめんーお待たせ。輝星が迷っててさ」