「凛花〜!二年生の教室一緒に行くの付き合って!」
「へ…?」
空のお弁当箱と共に教室に戻ると、待っていたかのように恵美ちゃんがパタパタと駆け寄ってきた。
「もうすぐテストじゃん?ナツ先輩が一年生の時と数学の先生一緒だったみたいで、過去問くれるって言うから取りに行きたいの!心菜と小枝は委員会の集まり行ってて今いないし…お願い!」
「…うん、いいよ」
恵美ちゃんはみんなでラウンドワンに行った二週間前くらいのあの日から、男子バレー部のキャプテンで少しクールな印象の棗先輩と愛称のナツと呼ぶほど仲を深めているみたいだった。
あんなに輝星先輩をかっこいいと言っていたのに、帰る頃には棗先輩に夢中といった感じになっていて、少しほっとした。
カノジョがいるとわかっているのに好きな気持ちを止められなかった私と違って、恵美ちゃんはちゃんと好きになってもいい人を好きになったのだ。
「あ、ナツ先輩〜!取りにきたよー」
窓側で集団になって話していた棗先輩の元へ駆けていった恵美ちゃんを慌てて追いかける。
「おー来たか。…あれ、宮本さんもいる。久しぶりー」
「お、お久しぶりです…」
棗先輩の横でニコニコと笑っている輝星先輩を横目に、ぺこりと会釈をする。
「へ…?」
空のお弁当箱と共に教室に戻ると、待っていたかのように恵美ちゃんがパタパタと駆け寄ってきた。
「もうすぐテストじゃん?ナツ先輩が一年生の時と数学の先生一緒だったみたいで、過去問くれるって言うから取りに行きたいの!心菜と小枝は委員会の集まり行ってて今いないし…お願い!」
「…うん、いいよ」
恵美ちゃんはみんなでラウンドワンに行った二週間前くらいのあの日から、男子バレー部のキャプテンで少しクールな印象の棗先輩と愛称のナツと呼ぶほど仲を深めているみたいだった。
あんなに輝星先輩をかっこいいと言っていたのに、帰る頃には棗先輩に夢中といった感じになっていて、少しほっとした。
カノジョがいるとわかっているのに好きな気持ちを止められなかった私と違って、恵美ちゃんはちゃんと好きになってもいい人を好きになったのだ。
「あ、ナツ先輩〜!取りにきたよー」
窓側で集団になって話していた棗先輩の元へ駆けていった恵美ちゃんを慌てて追いかける。
「おー来たか。…あれ、宮本さんもいる。久しぶりー」
「お、お久しぶりです…」
棗先輩の横でニコニコと笑っている輝星先輩を横目に、ぺこりと会釈をする。



