ここは闘技場の美鈴とミィレインが居る特別観覧席。
あれからドラバルトはマルバルトの居る主催者専用観覧席へ向かった。
主催者専用観覧席までくるとドラバルトは、マルバルトに会い何があったかを説明する。
それを聞いたマルバルトは、自分の部下と共に美鈴の居る特別観覧席に向かった。
そして現在、美鈴とミィレインとドラバルトとファルスとマルバルトは話をしている。
その周辺では、数名のマルバルトの配下の者が部屋の片づけをしていた。
「なんてことだ。部下が数名……やられていた。まさか、こんなことに……」
マルバルトは険しい表情で一点をみつめる。
「父上……その様子では、もしかしてこうなることを予想してたのか?」
「ああ、魔王崇拝派と女神崇拝派が動くとすれば今日だと思っていたからな」
「……まさか、二つの派閥が存在しているのか?」
驚きファルスはそう問いかけた。
「そうなる……困ったことにな」
「それじゃ、ウチを狙ったのって?」
「恐らく、魔王崇拝派の者たちだろう」
それを聞き美鈴は首を傾げる。
「んー……いまいち分からない。どうして魔王崇拝派が、ウチの命を狙うの?」
「もしかして、ミスズが女神に召喚された勇者だからか?」
「ドラバルト、そういう事なんだろうな」
それを聞きドラバルトは、怒りを露わにした。
「それだけで、ミスズの命を狙ったと云うのか……許せん!! そいつらは、どこに居るんだ!?」
「落ち着かんか、ドラバルト! そのことも踏まえ、話せばならんことが他にもある」
「他にも……俺を狙っているヤツらのか?」
そう言いドラバルトはマルバルトをみる。
「既に狙われたのか?」
「いや、まだ狙われていない。ただ大会の様子が、おかしいように感じた」
「そういう事か……それは当たっている。この大会には、数名の女神崇拝派が参加しているからな」
ドラバルトはそれを聞き複雑な思いを抱いた。
「俺の居なかった期間、いったい何が起こったと云うんだ」
そうドラバルトが言うとマルバルトは、何が起きたのかを説明する。
「……馬鹿げてる。たかが、好きごのみだけのために……派閥ができただと」
「そうなるな。だが、女神崇拝派は規模が大きい」
「それって、他の地域にも多数の信者がいるってこと?」
そう美鈴が聞くとマルバルトは、コクッと頷いた。
「じゃあ……魔王崇拝派は、ここだけなのか?」
「ドラバルト、それは分からん。だが、少ないのは確かだ」
「それで、どっちの派閥も誰が指揮をとっているのか知っているってことか?」
そうファルスに問われマルバルトは、少し悩んだあと話し始める。
「ああ……勿論だ。それにドラバルト……魔王崇拝派の指揮をとっている者は、お前も知っている」
「それは、いったい誰なんだ?」
「ミャルモだ。お前が覚えているか分からぬがな」
それを聞きドラバルトは、一気に血の気が引いた。
「まさか……でもなんで?」
「ドラバルト、知ってるの?」
「ああ、ミスズ……俺の妹だ」
それを聞き美鈴とミィレインとファルスは驚く。
そしてその後も美鈴たちは、マルバルトから話を聞いていたのだった。
あれからドラバルトはマルバルトの居る主催者専用観覧席へ向かった。
主催者専用観覧席までくるとドラバルトは、マルバルトに会い何があったかを説明する。
それを聞いたマルバルトは、自分の部下と共に美鈴の居る特別観覧席に向かった。
そして現在、美鈴とミィレインとドラバルトとファルスとマルバルトは話をしている。
その周辺では、数名のマルバルトの配下の者が部屋の片づけをしていた。
「なんてことだ。部下が数名……やられていた。まさか、こんなことに……」
マルバルトは険しい表情で一点をみつめる。
「父上……その様子では、もしかしてこうなることを予想してたのか?」
「ああ、魔王崇拝派と女神崇拝派が動くとすれば今日だと思っていたからな」
「……まさか、二つの派閥が存在しているのか?」
驚きファルスはそう問いかけた。
「そうなる……困ったことにな」
「それじゃ、ウチを狙ったのって?」
「恐らく、魔王崇拝派の者たちだろう」
それを聞き美鈴は首を傾げる。
「んー……いまいち分からない。どうして魔王崇拝派が、ウチの命を狙うの?」
「もしかして、ミスズが女神に召喚された勇者だからか?」
「ドラバルト、そういう事なんだろうな」
それを聞きドラバルトは、怒りを露わにした。
「それだけで、ミスズの命を狙ったと云うのか……許せん!! そいつらは、どこに居るんだ!?」
「落ち着かんか、ドラバルト! そのことも踏まえ、話せばならんことが他にもある」
「他にも……俺を狙っているヤツらのか?」
そう言いドラバルトはマルバルトをみる。
「既に狙われたのか?」
「いや、まだ狙われていない。ただ大会の様子が、おかしいように感じた」
「そういう事か……それは当たっている。この大会には、数名の女神崇拝派が参加しているからな」
ドラバルトはそれを聞き複雑な思いを抱いた。
「俺の居なかった期間、いったい何が起こったと云うんだ」
そうドラバルトが言うとマルバルトは、何が起きたのかを説明する。
「……馬鹿げてる。たかが、好きごのみだけのために……派閥ができただと」
「そうなるな。だが、女神崇拝派は規模が大きい」
「それって、他の地域にも多数の信者がいるってこと?」
そう美鈴が聞くとマルバルトは、コクッと頷いた。
「じゃあ……魔王崇拝派は、ここだけなのか?」
「ドラバルト、それは分からん。だが、少ないのは確かだ」
「それで、どっちの派閥も誰が指揮をとっているのか知っているってことか?」
そうファルスに問われマルバルトは、少し悩んだあと話し始める。
「ああ……勿論だ。それにドラバルト……魔王崇拝派の指揮をとっている者は、お前も知っている」
「それは、いったい誰なんだ?」
「ミャルモだ。お前が覚えているか分からぬがな」
それを聞きドラバルトは、一気に血の気が引いた。
「まさか……でもなんで?」
「ドラバルト、知ってるの?」
「ああ、ミスズ……俺の妹だ」
それを聞き美鈴とミィレインとファルスは驚く。
そしてその後も美鈴たちは、マルバルトから話を聞いていたのだった。



