テーブルにはいちごパフェとチーズケーキが置かれてた。 正面に座っていた秋月の表情が、やっと変わった。 自信と余裕が少しだけ剥がれた瞬間だった。 その綺麗な顔が、俺の言葉でほんのわずかに歪んだのを見た。 自分の中で、じんわりと広がっていく何かがあったことにも気づいてた。 パフェのてっぺんにいたいちごが、ころりとテーブルに落ちて、秋月には悪いけど、俺はそれが嬉しかった。