「あ、やっぱり。僕、話して見たかったんだ。
話せて嬉しいよ」
僕はニコリと微笑んで、陸与陽と向き合う。
「あのさ、この腕放してくれる?」
陸与陽は右手首を掴んだ部分に目を向けて
から、僕の目を捕える。
「あ、うん……ゴメンゴメン。というより、
ここで何してたの?」
聞きたかったことを僕は陸与陽に聞く。
「ここは誰も来ないから。体育館で使用する
くらいで、みんな立ち寄らない。一人でいる
時がちょうどいい」
陸与陽の右手を左手首で持ち、迷いながら
も言葉にしていた。
「………そうなんだ。じゃあ、僕邪魔だね。
先行くよ」
陸与陽はこの体育館で一人でいることが安
らぎなのだろう。
今、昼休みだし、自分の時間を持ちたいの
だろう。
「いや……大丈夫。ここに用があってきたの
だろう。それ取ってからいきなよ」
「あ、そうだった。うん、じゃあ、それ取っ
てたら行くわ」
僕が歩み出してから陸与陽は終わるのを待
つかのようにウロウロしていた。
今は春になったばかりで暑くもなく寒くも
なくちょうどいい季節だ。
それもあってか、体育館の中はちょうどい
い温度だった。
話せて嬉しいよ」
僕はニコリと微笑んで、陸与陽と向き合う。
「あのさ、この腕放してくれる?」
陸与陽は右手首を掴んだ部分に目を向けて
から、僕の目を捕える。
「あ、うん……ゴメンゴメン。というより、
ここで何してたの?」
聞きたかったことを僕は陸与陽に聞く。
「ここは誰も来ないから。体育館で使用する
くらいで、みんな立ち寄らない。一人でいる
時がちょうどいい」
陸与陽の右手を左手首で持ち、迷いながら
も言葉にしていた。
「………そうなんだ。じゃあ、僕邪魔だね。
先行くよ」
陸与陽はこの体育館で一人でいることが安
らぎなのだろう。
今、昼休みだし、自分の時間を持ちたいの
だろう。
「いや……大丈夫。ここに用があってきたの
だろう。それ取ってからいきなよ」
「あ、そうだった。うん、じゃあ、それ取っ
てたら行くわ」
僕が歩み出してから陸与陽は終わるのを待
つかのようにウロウロしていた。
今は春になったばかりで暑くもなく寒くも
なくちょうどいい季節だ。
それもあってか、体育館の中はちょうどい
い温度だった。



