人は死にたい時がある。
 でもそれは、その感情を知っている人だけのものだ。
 知らない人は、わからないまま。
 だから、最後まで気付けない。僕も君もあなたも。
 言えなくなってしまった環境で、誰が言えるものだろうか。
 まさかこんなはずはなかったと唖然として、絶望的な光景の中で。
 変えたいと願うのなら。
 死にたい気持ちが変わってしまったとしても。
 それを受け入れる覚悟があるのなら。
 また物語は変わるのだろう。