「今日はなんの日だ!」
満面の笑みでそう私に駆け寄ってくるのは裕也先輩だ。
「半年記念日!!」
そう、私たちは今日で付き合って半年を迎えた。
「今日は映画でも見に行く?それともどこか違うところでも行く?」
「映画あり!ついでにプリクラとか撮りたい!」
「プリクラいいね!じゃあ先映画観に行こっか!」
「うん!」
私は大地くんのことを忘れたわけじゃない。
でも少しずつ私の中から大地くんとの記憶が薄れてきているのは確かだ。
大好きだったあの笑顔も声も暖かさも全部思い出せなくなってきている。
少し切ないがこれでよかったんだ。
だって私の隣にはこんなに素敵な人が並んでくれているんだから。
毎月記念日の日にはデートに連れて行ってくれて、大地くんのことで男性にトラウマがある私が不安にならないように愛情表現も欠かせない。
私には勿体無いくらいの素敵な人だ。
「優奈ちゃんはなに見たいのー?」
「なにがいいかなー?」
「優奈ちゃんが観たいのでいいよ!」
そんな会話をしながら大型ショッピングモールを手を繋いで歩いていた。
「ねえ優奈ちゃん…。」
「なーに?」
さっきまでの表情とは裏腹に深刻そうな顔で私の方を見る裕也先輩の顔に私は少し違和感を覚えた。
「あれ見て。」
裕也先輩が指差した方を見た私は手に持っていたバッグを落としてしまった。
そこにいたのは大地くんと瑠奈が笑顔で手を繋いでいる姿だった。
「なに、あれ。付き合ってるのかな?」
「わかんない。」
胸が締め付けられる気持ちを抑えて、私は裕也先輩と繋いでいた手を強く握りしめた。
私と裕也先輩が付き合ってからというもの、裕也先輩と大地くんも疎遠になってしまって、今の大地くんのことは全く知らなかった。
瑠奈、なんで。
私なにも聞いてないよ。
なんであんな奴と仲良さそうに歩いてるの?
私のことあんなに止めてきたくせに。
瑠奈のこと信じてたのに。
何かの間違いだって思いたい。
私は我慢の限界が来たのか混乱と不安から涙が溢れてきた。
「大丈夫??今日はもう帰ろっか。」
「うん、。」
私と裕也先輩は映画を観るのを断念し車に乗り込んだ。
「ごめんね、私のせいでせっかくの映画デートが台無しになっちゃった。」
「いいんだよ、優奈ちゃんのせいじゃないよ。」
元彼のことで裕也先輩のデートを壊してしまうなんて合わせる顔がない。
私は俯いたまま裕也先輩の顔が見れなかったが、きっとすごく辛そうな顔をしていたと思う。
「私瑠奈に連絡してみる。」
「うん、わかった。」
私はその日の夜家に帰ってすぐ瑠奈に連絡することにした。
瑠奈の連絡先のアイコンが変わってる。
男の人の後ろ姿。
顔は映ってないからわからないけど、きっとこれは大地くんのものなんだろう。
私の時は周りにバレたくないからってアイコンとか俺の写真にしないでって言ってたのに。
なんでよ。
そんな怒りを抑えながら私は平然を装い瑠奈にメッセージを送った。
「ねえ、瑠奈」
「優奈久しぶりじゃん!どしたん?」
すぐに返信が来た。
私がいたの気づいてなかったのかな?
聞くのが怖い。
付き合ってたらどうしよう。
私はきっと瑠奈ことが嫌いになってしまう気がする。
でもこのモヤモヤした気持ちを押し殺すことなんてできない。
私は悩んだが思い切ってメッセージを送った。
「あのさ、大地くんと付き合ってるの?」
「え?なんで?」
「今日裕也先輩と映画観に行った時に大地くんと瑠奈が手繋いでるところ見かけちゃった。」
「あー、そうだったんだ。付き合ってるよ。」
心臓が大きく動いたのが自分でもわかった。
「なんで?私ずっと中学の頃から瑠奈に相談してたよね。瑠奈もクズだからすぐに別れなって言ってたよね。」
私は瑠奈に対しての怒りの感情が抑えきれなくなっていた。
「大地くん私に対してはそんなんじゃないよ?いっぱい褒めてくれるし、付き合いたいって言ってきたのも向こうからだし。」
大地くんが瑠奈に言い寄っているところを想像するだけでとても胸が痛む。
「私には体の関係持った時も付き合った時も別れた時も大地くんのことクズとか最低とかずっと言ってたじゃか。」
「優奈はヤリモクだったんじゃない?笑私には違うからいいんだよ。」
瑠奈もずっと陰で私のこと笑ってたのかな。
ヤリモクその言葉に私はすごく傷ついた。
「そうなんだ。私は大地くんのこと許せないし、本当に最低って思ってるし、大っ嫌いだよ。」
瑠奈と大地くんに別れてほしい。
大地くんが他の女のものになるなんて許せない。
その一心だった。
だけど私の言葉は今の瑠奈には刺さらない。
「さっきから私の大切な人のことそんなふうにいうのやめてくれる?こっちの気持ちも考えてよ。」
私より大地くんの所に行っちゃうんだね。
瑠奈も大地くんと一緒で私のこと裏切るんだね。
「そっか、わかった。ごめんね。」
私と瑠奈の友情は1人の男の子のせいであっけなく終わりを告げた。
「裕也先輩〜」
「どした?」
私はさっき瑠奈と話したことを全て裕也先輩に伝えた。
「瑠奈ちゃんが大地と付き合うなんか思っても見なかったなぁ」
「だよね。」
「大丈夫?嫌なこととか思い出してない?」
「大丈夫だよ!」
大丈夫、裕也先輩の前ではそう言っては見たものの、大丈夫な訳がない。
やっと忘れられそうだったのに。
大地くんを見つけたあの瞬間微かにお揃いの香水の香りがした気がする。
まだあの香水つかってくれてるんだなぁ。
そう思うと少しだけ喜んでしまっている自分がいる。
忘れかけていた大地くんとの思い出があの香りと共に私の中に戻ってきたように感じた。
私ももう他の人のものなのに、大地くんが他の女の人のものになってしまうのは胸が苦しくなるほど辛い。
未練なんてもうないはずなのに。
大地くんなんてもう嫌いなはずなのに。
きっぱり嫌いって切り捨てれない自分に心底腹が立つ。
瑠奈のことも。
信じてたのに。
私にはあんなに別れろとかクズだとか言ってたのに。
大地くんの隣に立っている瑠奈の幸せそうな笑顔が脳裏にこびりついて離れない。
私には優しいからとか言ってたけどどうせ始めだけだよ。
きっとそうに決まってる。
でも私の時は全然優しくとか大切にされたことはなかったな。
私には優しくしてくれなかったのに瑠奈にはするんだね。
私のどこがいけなかったの?
あの時大地くんに復縁を迫られた時、もしあの時復縁してたら隣にいたのは私だったのかな。
大地くんからの愛を一心に受けていたのは私だったのかな。
私は自分のした選択に酷く後悔した。
大地くんからの愛を貰っている瑠奈が憎い。
私よりも瑠奈のことを大切にしている大地くんが憎い。
私の方が好きだったのに。
ずっと我慢してきたのに。
大地くんの全てを見てきて愛してきたのは私だったのに。
私と瑠奈でどうしてこうも対応が違うの。
私と瑠奈なにが違うの。
確かに瑠奈はスタイルも良ければ顔も幼く、いわゆる狸顔の女っていうやつだ。
大地くんもやっぱりそう言う女の子が好きだったんだね。
瑠奈になりたい。
私の方が大地くんのこと幸せにできるのに。
瑠奈と大地くんへの怒りが抑えきれない。
その怒りの矛先は裕也先輩に向いてしまった。
「裕也先輩!!もうイライラする!」
「どしたの?そんなに怒っちゃって。」
私の電話にもすぐに出てくれて、どんなに怒ってても笑顔でなだめてくれる裕也先輩。
そんな優しい彼より大地くんの隣に戻りたいって思ってしまう自分が嫌いだ。
「だって、瑠奈私にはあんなに大地くんはやめとけとか言ってたのに自分は付き合っちゃうんだもん。しかも私の時より優しくしてるらしいし。」
「それはイライラするわ。辛かったね。」
「うん。瑠奈ともう仲良くしない!」
「仲良くしないの?話してみたら意外とわかってくれるかもよ?」
「だって私のことヤリモクって言ったし、大地くんと付き合って悪びれる様子とかなかったんだよ?」
「そっかー。優奈ちゃんはそれでいいの?」
「もうあんな奴大嫌いだよ!絶対許してあげないもん。」
瑠奈、親友だって思ってたよ。
あんないっぱい突き放されたのに、心の中ではまだ仲良くしたいそんな気持ちがある。
だけどその気持ちを否定していないと心が壊れてしまいそう。
私って本当に依存体質なんだなってつくづく感じる。
きっと私は瑠奈にも依存してしまってたんだと思う。
友達が多いわけではない私とずっと一緒にいてくれた瑠奈に無意識のうちに依存してしまってたんだ。
卒業しよう。
瑠奈からも大地くんからも。
大好きだった人たちから卒業することはきっと簡単なことじゃない。
だけど、無理にでもそうしないともう前に進めない気がする。
私は裕也先輩と一緒に前に進んでいかなきゃいけない。
早く心から幸せって思えるようになりたい。
絶対に大地くんより幸せになってやる。
それで後悔したらいい。
あの時もっと私のこと幸せにしておけばよかった、私のこと大切にしておけばよかったって。
人生最後の瞬間に私のこと思い出して後悔してね。
私なかなかいい女だったと思うよ。
大地くんのこと私以上に愛してくれる人なんてこれから現れないと思うよ。
でもこれだけは伝えたい。
私を成長させてくれてありがとうね。
私大地くんと出会ってなかったら、
失恋ってこんなに辛いんだって本気で人のこと愛することってこんなにも苦しくなることなんだって、好きって気持ちだけじゃ一緒にいられないんだって、多分知らないままだった。
今でも少し大地くんの連絡先を消さなきゃよかったっ後悔してるけど、消してよかったって思えるように頑張るよ。
じゃあね。
絶対に幸せになるから見ててね。
今日で大地くんのこと思い出すの最後にするからね。
大好きだったよ。
満面の笑みでそう私に駆け寄ってくるのは裕也先輩だ。
「半年記念日!!」
そう、私たちは今日で付き合って半年を迎えた。
「今日は映画でも見に行く?それともどこか違うところでも行く?」
「映画あり!ついでにプリクラとか撮りたい!」
「プリクラいいね!じゃあ先映画観に行こっか!」
「うん!」
私は大地くんのことを忘れたわけじゃない。
でも少しずつ私の中から大地くんとの記憶が薄れてきているのは確かだ。
大好きだったあの笑顔も声も暖かさも全部思い出せなくなってきている。
少し切ないがこれでよかったんだ。
だって私の隣にはこんなに素敵な人が並んでくれているんだから。
毎月記念日の日にはデートに連れて行ってくれて、大地くんのことで男性にトラウマがある私が不安にならないように愛情表現も欠かせない。
私には勿体無いくらいの素敵な人だ。
「優奈ちゃんはなに見たいのー?」
「なにがいいかなー?」
「優奈ちゃんが観たいのでいいよ!」
そんな会話をしながら大型ショッピングモールを手を繋いで歩いていた。
「ねえ優奈ちゃん…。」
「なーに?」
さっきまでの表情とは裏腹に深刻そうな顔で私の方を見る裕也先輩の顔に私は少し違和感を覚えた。
「あれ見て。」
裕也先輩が指差した方を見た私は手に持っていたバッグを落としてしまった。
そこにいたのは大地くんと瑠奈が笑顔で手を繋いでいる姿だった。
「なに、あれ。付き合ってるのかな?」
「わかんない。」
胸が締め付けられる気持ちを抑えて、私は裕也先輩と繋いでいた手を強く握りしめた。
私と裕也先輩が付き合ってからというもの、裕也先輩と大地くんも疎遠になってしまって、今の大地くんのことは全く知らなかった。
瑠奈、なんで。
私なにも聞いてないよ。
なんであんな奴と仲良さそうに歩いてるの?
私のことあんなに止めてきたくせに。
瑠奈のこと信じてたのに。
何かの間違いだって思いたい。
私は我慢の限界が来たのか混乱と不安から涙が溢れてきた。
「大丈夫??今日はもう帰ろっか。」
「うん、。」
私と裕也先輩は映画を観るのを断念し車に乗り込んだ。
「ごめんね、私のせいでせっかくの映画デートが台無しになっちゃった。」
「いいんだよ、優奈ちゃんのせいじゃないよ。」
元彼のことで裕也先輩のデートを壊してしまうなんて合わせる顔がない。
私は俯いたまま裕也先輩の顔が見れなかったが、きっとすごく辛そうな顔をしていたと思う。
「私瑠奈に連絡してみる。」
「うん、わかった。」
私はその日の夜家に帰ってすぐ瑠奈に連絡することにした。
瑠奈の連絡先のアイコンが変わってる。
男の人の後ろ姿。
顔は映ってないからわからないけど、きっとこれは大地くんのものなんだろう。
私の時は周りにバレたくないからってアイコンとか俺の写真にしないでって言ってたのに。
なんでよ。
そんな怒りを抑えながら私は平然を装い瑠奈にメッセージを送った。
「ねえ、瑠奈」
「優奈久しぶりじゃん!どしたん?」
すぐに返信が来た。
私がいたの気づいてなかったのかな?
聞くのが怖い。
付き合ってたらどうしよう。
私はきっと瑠奈ことが嫌いになってしまう気がする。
でもこのモヤモヤした気持ちを押し殺すことなんてできない。
私は悩んだが思い切ってメッセージを送った。
「あのさ、大地くんと付き合ってるの?」
「え?なんで?」
「今日裕也先輩と映画観に行った時に大地くんと瑠奈が手繋いでるところ見かけちゃった。」
「あー、そうだったんだ。付き合ってるよ。」
心臓が大きく動いたのが自分でもわかった。
「なんで?私ずっと中学の頃から瑠奈に相談してたよね。瑠奈もクズだからすぐに別れなって言ってたよね。」
私は瑠奈に対しての怒りの感情が抑えきれなくなっていた。
「大地くん私に対してはそんなんじゃないよ?いっぱい褒めてくれるし、付き合いたいって言ってきたのも向こうからだし。」
大地くんが瑠奈に言い寄っているところを想像するだけでとても胸が痛む。
「私には体の関係持った時も付き合った時も別れた時も大地くんのことクズとか最低とかずっと言ってたじゃか。」
「優奈はヤリモクだったんじゃない?笑私には違うからいいんだよ。」
瑠奈もずっと陰で私のこと笑ってたのかな。
ヤリモクその言葉に私はすごく傷ついた。
「そうなんだ。私は大地くんのこと許せないし、本当に最低って思ってるし、大っ嫌いだよ。」
瑠奈と大地くんに別れてほしい。
大地くんが他の女のものになるなんて許せない。
その一心だった。
だけど私の言葉は今の瑠奈には刺さらない。
「さっきから私の大切な人のことそんなふうにいうのやめてくれる?こっちの気持ちも考えてよ。」
私より大地くんの所に行っちゃうんだね。
瑠奈も大地くんと一緒で私のこと裏切るんだね。
「そっか、わかった。ごめんね。」
私と瑠奈の友情は1人の男の子のせいであっけなく終わりを告げた。
「裕也先輩〜」
「どした?」
私はさっき瑠奈と話したことを全て裕也先輩に伝えた。
「瑠奈ちゃんが大地と付き合うなんか思っても見なかったなぁ」
「だよね。」
「大丈夫?嫌なこととか思い出してない?」
「大丈夫だよ!」
大丈夫、裕也先輩の前ではそう言っては見たものの、大丈夫な訳がない。
やっと忘れられそうだったのに。
大地くんを見つけたあの瞬間微かにお揃いの香水の香りがした気がする。
まだあの香水つかってくれてるんだなぁ。
そう思うと少しだけ喜んでしまっている自分がいる。
忘れかけていた大地くんとの思い出があの香りと共に私の中に戻ってきたように感じた。
私ももう他の人のものなのに、大地くんが他の女の人のものになってしまうのは胸が苦しくなるほど辛い。
未練なんてもうないはずなのに。
大地くんなんてもう嫌いなはずなのに。
きっぱり嫌いって切り捨てれない自分に心底腹が立つ。
瑠奈のことも。
信じてたのに。
私にはあんなに別れろとかクズだとか言ってたのに。
大地くんの隣に立っている瑠奈の幸せそうな笑顔が脳裏にこびりついて離れない。
私には優しいからとか言ってたけどどうせ始めだけだよ。
きっとそうに決まってる。
でも私の時は全然優しくとか大切にされたことはなかったな。
私には優しくしてくれなかったのに瑠奈にはするんだね。
私のどこがいけなかったの?
あの時大地くんに復縁を迫られた時、もしあの時復縁してたら隣にいたのは私だったのかな。
大地くんからの愛を一心に受けていたのは私だったのかな。
私は自分のした選択に酷く後悔した。
大地くんからの愛を貰っている瑠奈が憎い。
私よりも瑠奈のことを大切にしている大地くんが憎い。
私の方が好きだったのに。
ずっと我慢してきたのに。
大地くんの全てを見てきて愛してきたのは私だったのに。
私と瑠奈でどうしてこうも対応が違うの。
私と瑠奈なにが違うの。
確かに瑠奈はスタイルも良ければ顔も幼く、いわゆる狸顔の女っていうやつだ。
大地くんもやっぱりそう言う女の子が好きだったんだね。
瑠奈になりたい。
私の方が大地くんのこと幸せにできるのに。
瑠奈と大地くんへの怒りが抑えきれない。
その怒りの矛先は裕也先輩に向いてしまった。
「裕也先輩!!もうイライラする!」
「どしたの?そんなに怒っちゃって。」
私の電話にもすぐに出てくれて、どんなに怒ってても笑顔でなだめてくれる裕也先輩。
そんな優しい彼より大地くんの隣に戻りたいって思ってしまう自分が嫌いだ。
「だって、瑠奈私にはあんなに大地くんはやめとけとか言ってたのに自分は付き合っちゃうんだもん。しかも私の時より優しくしてるらしいし。」
「それはイライラするわ。辛かったね。」
「うん。瑠奈ともう仲良くしない!」
「仲良くしないの?話してみたら意外とわかってくれるかもよ?」
「だって私のことヤリモクって言ったし、大地くんと付き合って悪びれる様子とかなかったんだよ?」
「そっかー。優奈ちゃんはそれでいいの?」
「もうあんな奴大嫌いだよ!絶対許してあげないもん。」
瑠奈、親友だって思ってたよ。
あんないっぱい突き放されたのに、心の中ではまだ仲良くしたいそんな気持ちがある。
だけどその気持ちを否定していないと心が壊れてしまいそう。
私って本当に依存体質なんだなってつくづく感じる。
きっと私は瑠奈にも依存してしまってたんだと思う。
友達が多いわけではない私とずっと一緒にいてくれた瑠奈に無意識のうちに依存してしまってたんだ。
卒業しよう。
瑠奈からも大地くんからも。
大好きだった人たちから卒業することはきっと簡単なことじゃない。
だけど、無理にでもそうしないともう前に進めない気がする。
私は裕也先輩と一緒に前に進んでいかなきゃいけない。
早く心から幸せって思えるようになりたい。
絶対に大地くんより幸せになってやる。
それで後悔したらいい。
あの時もっと私のこと幸せにしておけばよかった、私のこと大切にしておけばよかったって。
人生最後の瞬間に私のこと思い出して後悔してね。
私なかなかいい女だったと思うよ。
大地くんのこと私以上に愛してくれる人なんてこれから現れないと思うよ。
でもこれだけは伝えたい。
私を成長させてくれてありがとうね。
私大地くんと出会ってなかったら、
失恋ってこんなに辛いんだって本気で人のこと愛することってこんなにも苦しくなることなんだって、好きって気持ちだけじゃ一緒にいられないんだって、多分知らないままだった。
今でも少し大地くんの連絡先を消さなきゃよかったっ後悔してるけど、消してよかったって思えるように頑張るよ。
じゃあね。
絶対に幸せになるから見ててね。
今日で大地くんのこと思い出すの最後にするからね。
大好きだったよ。
