私は電車で一時間ほどの高校へと進学した。

暑さも落ち着き、涼しい風が吹き始めた季節。

私と先輩の関係は今も続いている。

「優奈、ちょっといい？」

久しぶりの瑠奈からのメッセージ

「久々じゃん！どーしたん？」

「言いにくいから電話できない？」

いつもとは違う瑠奈の雰囲気に私は少し違和感を覚えながらも、「いいよー」と返信し、私は瑠奈と電話することにした。

「もしもし？話ってなに？」

その私の言葉に瑠奈は

「落ち着いて聞いてね」

もったいぶる瑠奈に私は少しドキドキしながら催促した。

「なに？気になるじゃん早く言ってよ笑」

「先輩浮気してるかも」

「え？」

頭が真っ白になる。

さっきまでうるさかった心臓の音がピタッと止まった。

「びっくりしたよね」

「いや、びっくりも何も、どう言うこと？」

「あの、先輩と仲良い裕也先輩知ってる？」

「知ってるよ、大地くんからよく話は聞いてる」

「その裕也先輩から聞いたんだけど、最近先輩様子が変で、優奈以外の女の子と通話したり、連絡取り合ってるところみたらしいよ」

「ちょっと大地くんに話聞いてみる」

「うん、なんかあったらまた連絡ちょうだい」

「わかった、教えてくれてありがとう」

大地くんに限ってそんな私のこと裏切るようなことするはずないよ。

だって昨日だって私のこと可愛いって言ってくれてたのに、大地くん、嘘だよね。

浮気なんてそんなわけない。

でも最近夜中に急に通話が切れたり、ミュートになったり、怪しいところはたまにあった。

全部見ないフリをして何もないって自分に言い聞かせていた。

もしかしたら本当に。

私は焦る気持ちを抑えながら大地くんに電話をかけた