この思い出に鈴蘭を

30分ほど歩いたからだろうか、ショッピングモールが見えてきた。

「やっと着いたねー、私普段歩かんからもう疲れちゃったよー」

「ほんと?俺は結構余裕だったかも」

私は少し疲れたもののショッピングモールに辿り着いた。

「映画って何時から?」

「一時間後とかかな?」

「じゃあ先にチケット買ってちょっとお買い物しに行こっか」

先輩の提案に私は賛成し、チケットを買いに行った。

「どこがいい?」

先輩の質問に私はタッチパネルを覗き込んだ。

「Hの14.15にしよーよー」

「そうだね!真ん中が一番見やすいもんねー」

そういい1人千円ほどのチケットを買おうとした。

「俺出すから大丈夫だよー。」

「いや悪いよー、」

「大丈夫大丈夫!気にしてないでよ!」

「ほんとー?じゃあお願いします!」

先輩の言葉に甘えることにした。

やっぱ先輩優しいなぁ。

ニヤニヤしながら先輩を見つめる私に

「どっか行きたい店ある?」

「んー、服か香水とかみたい!」

「おっけー、映画までどこかブラブラしようか!」

私達は映画までの時間ショッピングを楽しむことにした。

「この服かわいい。」

私は黄色のニットの服を手に取った。

「かわいいじゃん、優奈に似合いそう」

「そうかなぁー、先輩がそう言うなら買っちゃお!」

そういいレジに通そうとする私のニットを取り上げ

「俺が買ってあげるー、卒業祝いにね。特別だよ?」

「チケットも買ってもらっとるのに申し訳ないよー」

私は先輩に遠慮したが先輩はなかなか譲ってくれない。

仕方ないのでまた先輩の言葉に甘えることにした。

「本当にありがとう。本当に申し訳ないよー」

「全然いいんよー。先輩じゃしね!」

先輩の笑顔に心臓の音がだんだん大きくなっていく。

先輩の笑顔独り占めにしたい。

やっぱり今日映画見終わったら告白しよう。

だってこんなに私のこと思ってくれてるんだし。

前とはきっと違う結果になる。

「優奈?どしたん、そんな真剣な顔して〜楽しくない?」

先輩のその言葉に私は慌てて「違うよ!ちょっと考え事!」

その私の言葉に先輩は安心したのか

「よかったー、優奈が楽しいなら!そろそろ映画の時間だよ?」

「本当だ!行こっか!」

私と先輩は映画館へ向かう。

ポップコーンとジュースを買い席に座った。