ゆっくり湯船に浸かって、お風呂から出て、体を拭いて、髪を乾かす。

その間も先輩との映画デートのことばっかり考えてしまってる。

今日から入念にスキンケアしておこう。

私は滅多にしないフェイスマスクをしながらマッサージをする。

先輩と付き合いたい。

私だけのものにしたい。

日に日にその想いは増していく。

次のデートの時告白してみようかな。

「優奈!いつまで脱衣所いるの!ママも入りたいんだけど!?」

母の声で我に変える。

早く先輩と話したい私は足早に2階の自室へと向かった。

スマホを確認すると先輩からメッセージが入っている。

「ごめん、友達が急に家にきたからミュートにしてた」

そう一言入っていた。

夜に急に友達くることなんてあるの?
私は少し違和感を覚えながらも先輩に連絡をする。

「お風呂出たよー」

2時間後

いくら待っても返信が来ない。もう夜中の1時になろうとしている。

突然睡魔に襲われた私は先輩からの返信がくる前に眠りについた。

朝起きても先輩からの返信はない。

なんでだろう。
そう不安に思いながらも、気を紛らわせるために映画デートのことを考える。

明後日にはもうデート当日。

先輩の好きな服装で行きたい。

私は元々ガーリー寄りの服を着るのが好きだ。

確か先輩の好みはストリート系とかメンズライクな服装が好み。

先輩の好みに少しでも近づきたい。

そう思い私はいつもとは違う、カーキー色のカーゴパンツにグレーのパーカー、白のスニーカーのコーデを組んでみた。

なんか違う。

でも少しでも好みに近づくため、私は当日その服で行くことに決めた。