この思い出に鈴蘭を

あの日から私はますます先輩に執着することになる。

でもあの一件があってから先輩はあからさまに私への態度が急変していく。

先輩今何してるかなぁ、早く先輩と話したい。

そう言えば結局パーカー返せなかったな。

そんなことを考えながら教室の隅でひとりたそがれていた。

「優奈〜‼︎」

私を呼ぶ声が聞こえる。振り返ると瑠奈が居た。

「最近様子変だよ。」

心配そうな顔で見つめてくる。

変?私が?そんなことないと思うけど。

そんなことより私は先輩のこと考えることで頭がいっぱいなの。

今日は何話そうかな、今度はいつ会えるかな?

そんなことを考えていると

「またボーってして、 悩みあるなら話してよ」

「大丈夫、考え事してただけだよ。」

瑠奈の眉間にシワがよる。

「また先輩のこと?あんまり私も言いたくないけどさ、あの先輩おかしいよ。好きでもないのに、手繋いだり、家に呼んだり、体の関係持つなんて、優奈らしくもない、優奈のは好きでもなんでもない、ただの依存だよ!」

は?私は私だけど?瑠奈に先輩の何がわかるの?

私の先輩へのこの気持ちが瑠奈になんか理解できるわけない。

好きとかそんな次元の話じゃないんだよ。

私は先輩のこと心から愛してるから。

その瞬間私の中で何かが切れる音がした。

「あんたに先輩の何がわかんの!?先輩は私のことが好きなんだよ!恥ずかしくて、言えないだけなの!依存とか意味わかんないこと言わないでよ!あんたに口出される筋合いないから!もう瑠奈なんて親友でもなんでもないよ!」

我を忘れ瑠奈に怒鳴ってしまった。

少し言いすぎたかな。

ゆっくりと瑠奈の方を見ると、悲しそうで泣きそうな顔をしながらどこかへ走っていってしまった。

なんで瑠奈がそんな顔、泣きたいのはこっちだよ。

でも言いすぎ私も悪かったかな。

明日瑠奈に謝ろう。

しかし次の日から瑠奈が学校に来ることはなかった。

もうすぐで中学校も卒業。お互い違う高校に入学が決まっている。

会えるのも少なくなるのに、このまま離れ離れなんて嫌だな。

私は瑠奈に言い過ぎたことを後悔した。

今日も1人で家に帰る。

早く帰って先輩と話したい。

私は今日瑠奈と喧嘩したことも忘れて先輩のことばっかり考えていた。

こんなに先輩のこと思ってるのに、依存なんかありえない。

私は先輩のことが愛してるの。

瑠奈ならわかってくれると思ってたんだけどな。

瑠奈との関係も修復できないまま時間は進んでいく、時間は止まってくれない。

後悔してるよ。




あの時もっと瑠奈の話に耳を傾けていれば。

今思えば私は先輩に依存していたんだな。

瑠奈の言う通りだった。

友達のやめておけは、聞いておいた方がいい。

じゃないと、本当に大切なものを失う事になる。

この時の私は何も気づけていなかった。