夕暮れ外は肌寒くなり始めた午後5時32分、私は春から高校生になる斉藤優奈、私は今日初めて彼に会いに行く。
「あれ?優奈、どっか行くの?」
母が私に問いかける。
「ちょっと友達のところ」
私は思わず嘘をついた。
すると母は少し疑い深い顔で
「遅くならないように」
とだけ伝え弟の塾の送迎へと車に乗り込んだ。
私の家庭は母子家庭だ。
父は私が物心開いた時にはもういなかった。
女で一つで私を育てるために、夜遅くまで働きに出ていたため、私はいつも祖母の家に預けられていた。
私には歳の離れた光輝という弟がいて、私は弟の父親のことは顔も名前も知らない。
母親の愛情のほとんどは弟の光輝へと向いている。
そんなことだから、私と光輝の兄弟仲はとてもじゃないが、良いとは言えない。
もう慣れたことだが、両親と仲のいい兄弟と一緒に夕食を食べたり、週末は遊びに出かけたりする友人を見ると羨ましくも思う。
そんなことを考えながら彼に会いに行く為に自転車で30分ほどかかる海沿いの公園まで足を運んだ。
海の近くだからか向かい風が酷く指先の感覚がない。
車通りも少ない細道のためやけに静かで少し怖い。
公園とは言ったものの、遊具はおろか草が生い茂っており、花の一本も咲いていないような公園だ。
やっとの思いで辿り着いたその公園にはやけに大人びていて、高身長の青年が立っていた。
「来てくれてありがとう、待ってたよ」
そう声をかけてくれた青年は私の二つ上の先輩、大倉大地先輩、彼との出会いは1ヶ月ほど前になる。
SNSのダイレクトメッセージで出会い、軽い気持ちで会話を始めた私と彼、彼の趣味は筋トレとバスケらしく、私もバスケの試合を観戦するのが趣味だった為意気投合し、毎晩通話する仲にまで発展した。
そんな彼と初めて会った今日、想像してたより身長が高く、あまり恋愛もしたことがなかった私は少し緊張しながらも声をかけた。
「お待たせ、寒くなかった?」
彼は微笑みながら、私の手を取り「大丈夫、会えて嬉しいよ」と言ってくれた。
突然手を握られて驚く私、きっとすごい顔をしていると思う。
それを見て不思議そうな顔をする先輩
女慣れしてそう。
そんな彼に対して私は緊張しながらも平然を装いながらも近くのベンチへと腰掛けた。
「あれ?優奈、どっか行くの?」
母が私に問いかける。
「ちょっと友達のところ」
私は思わず嘘をついた。
すると母は少し疑い深い顔で
「遅くならないように」
とだけ伝え弟の塾の送迎へと車に乗り込んだ。
私の家庭は母子家庭だ。
父は私が物心開いた時にはもういなかった。
女で一つで私を育てるために、夜遅くまで働きに出ていたため、私はいつも祖母の家に預けられていた。
私には歳の離れた光輝という弟がいて、私は弟の父親のことは顔も名前も知らない。
母親の愛情のほとんどは弟の光輝へと向いている。
そんなことだから、私と光輝の兄弟仲はとてもじゃないが、良いとは言えない。
もう慣れたことだが、両親と仲のいい兄弟と一緒に夕食を食べたり、週末は遊びに出かけたりする友人を見ると羨ましくも思う。
そんなことを考えながら彼に会いに行く為に自転車で30分ほどかかる海沿いの公園まで足を運んだ。
海の近くだからか向かい風が酷く指先の感覚がない。
車通りも少ない細道のためやけに静かで少し怖い。
公園とは言ったものの、遊具はおろか草が生い茂っており、花の一本も咲いていないような公園だ。
やっとの思いで辿り着いたその公園にはやけに大人びていて、高身長の青年が立っていた。
「来てくれてありがとう、待ってたよ」
そう声をかけてくれた青年は私の二つ上の先輩、大倉大地先輩、彼との出会いは1ヶ月ほど前になる。
SNSのダイレクトメッセージで出会い、軽い気持ちで会話を始めた私と彼、彼の趣味は筋トレとバスケらしく、私もバスケの試合を観戦するのが趣味だった為意気投合し、毎晩通話する仲にまで発展した。
そんな彼と初めて会った今日、想像してたより身長が高く、あまり恋愛もしたことがなかった私は少し緊張しながらも声をかけた。
「お待たせ、寒くなかった?」
彼は微笑みながら、私の手を取り「大丈夫、会えて嬉しいよ」と言ってくれた。
突然手を握られて驚く私、きっとすごい顔をしていると思う。
それを見て不思議そうな顔をする先輩
女慣れしてそう。
そんな彼に対して私は緊張しながらも平然を装いながらも近くのベンチへと腰掛けた。
