キミに告げる、そのときに

「じゃあ、君は?」
「命って感じ」
「なんで?」
「・・・散っては、また咲くから。魂は何度も何度も生まれ変わるから」
 今度は月を見上げる。今日の月は、半月だった。上弦だっけ?小学校の理科で習ったような気がする。
「そっか」
「ねぇ、これから、ここで世間話しない?」
 今度は胡散臭い笑みを浮かべる。この笑みは・・・自分の本音を隠す人がする笑みだ。・・・私が一番嫌いで一番見てきた顔。
「あなたの今の顔は綺麗じゃない」
「え?」
「だから、その笑顔?綺麗じゃないって言ってる」
「なんで?」