セイの言った通りだ。感覚が麻痺してた。話さなくてもいいと思ってた。だけど、やっぱり誰かといると、暇な時間が少しは楽しく感じる。
「ねぇ、もうすぐ文化祭でしょ?その時は、一緒に回れたら回ろうね?」
「えっ、あ、うん」
折原さんに誘われた時、一瞬セイの顔がなぜか浮かんだ。なんでだろう。セイとは会ったばっかりなのに、安心する。
もしかしたら、家よりも安心するかもしれない。
「野々宮さんっ、野々宮さんってば」
折宮さんに呼ばれて、ハッとする。
「ごめん、何?」
「だから、律って呼んでいい?」
『リツ』
頭にセイの声が響く。なんで今、思い出したんだろう。意味が分からない。でも、折宮さんに律って呼ばれたくない。
「ねぇ、もうすぐ文化祭でしょ?その時は、一緒に回れたら回ろうね?」
「えっ、あ、うん」
折原さんに誘われた時、一瞬セイの顔がなぜか浮かんだ。なんでだろう。セイとは会ったばっかりなのに、安心する。
もしかしたら、家よりも安心するかもしれない。
「野々宮さんっ、野々宮さんってば」
折宮さんに呼ばれて、ハッとする。
「ごめん、何?」
「だから、律って呼んでいい?」
『リツ』
頭にセイの声が響く。なんで今、思い出したんだろう。意味が分からない。でも、折宮さんに律って呼ばれたくない。



