翌朝、有馬さんを見送って、寝不足の目を擦りなが家を出ると、先輩が外で待っていた。
「真尋、大丈夫か⁉目、真っ赤だぞ」
俯くと、
「そうかぁ~。悩みごとなら聞いてやるぞ。でも、恋愛に関しては専門外だからな」
朝から、元気いっぱいの先輩。
悩み事なんてないんだろうな、きっと。
なんだか羨ましい。
「悩み事がなくて羨ましいって顔に書いてあるぞ」
ギクッとして顔を上げた。
「真尋って、思ったことが顔に出るよな。だから、分かりやすい」
なんで今まで気がつかなかったんだろう。
有馬さんにバレバレだったとか。有馬さんが帰ってきたら、顔をまともに見れなくなる。絶対に気まずい。
(あぁ~~もぅ、どうしよう)
頭の中がパニック寸前になった。
「まぁ、こんな俺でも悩みはある。一目惚れした相手に、どうしたら告白出来るか……」
急に先輩が真面目な事を言い出して。
彼の視線を感じて顔を上げると自然に目が合った。
「遅刻するから急ぐぞ」
すぐにぷいっと目を逸らしてしてしまった。
何か気に触るような事をしたかな?
途中で昨日先輩と一緒にいた四人の先輩たちも合流して、賑やかに談笑しながら学校に向かった。でも先輩は、僕とは一切目を合わせようとはせず。声も掛けてくれなかった。
お昼休みに入り、机の上にお弁当を広げていると先輩が教室に入ってきた。
一斉に女子が色めき立った。
彼もお弁当を手にしていたからあっという間に女子に取り囲まれた。
「噂じゃあ、スッゴい、金持ちのボンボンらしいよ。女性関係もハデで、取っ替え引っ替え、いろんな子と付き合っているらしいよ」
林くんがひそひそと小声で教えてくれた。
「イケメンだし、背も高いし、頭もいいし。あぁ~~羨ましい‼俺も彼女が欲しい‼」
菓子パンを頬張りながら、林くん一人で喚いていた。
「女性関係が派手なのは、うちの兄で、俺は誰とも交際していないが」
「へ⁉」
林くん襟首を先輩に掴まれぴたりと動きが止まった。
「地獄耳でね」
「す、すみません‼」
先輩に睨まれ、ごほ、ごほと噎せながら、慌てて席を立つと脱兎の如く逃げ出した。
「たく、どいつもこいつも。好き勝手なことばかり言って」
溜め息を吐きながら、空席になった隣の席にどかっと腰を下ろした。
「おっ‼真尋の弁当、美味しそうだな。姉さんの手作りか?」
首を横に振った。
「違うのか?ということは真尋の手作りだな」
嬉しそうに僕の弁当箱を手にする先輩。
代わりに自分の弁当箱を僕の前にどんと置いた。
「真尋、大丈夫か⁉目、真っ赤だぞ」
俯くと、
「そうかぁ~。悩みごとなら聞いてやるぞ。でも、恋愛に関しては専門外だからな」
朝から、元気いっぱいの先輩。
悩み事なんてないんだろうな、きっと。
なんだか羨ましい。
「悩み事がなくて羨ましいって顔に書いてあるぞ」
ギクッとして顔を上げた。
「真尋って、思ったことが顔に出るよな。だから、分かりやすい」
なんで今まで気がつかなかったんだろう。
有馬さんにバレバレだったとか。有馬さんが帰ってきたら、顔をまともに見れなくなる。絶対に気まずい。
(あぁ~~もぅ、どうしよう)
頭の中がパニック寸前になった。
「まぁ、こんな俺でも悩みはある。一目惚れした相手に、どうしたら告白出来るか……」
急に先輩が真面目な事を言い出して。
彼の視線を感じて顔を上げると自然に目が合った。
「遅刻するから急ぐぞ」
すぐにぷいっと目を逸らしてしてしまった。
何か気に触るような事をしたかな?
途中で昨日先輩と一緒にいた四人の先輩たちも合流して、賑やかに談笑しながら学校に向かった。でも先輩は、僕とは一切目を合わせようとはせず。声も掛けてくれなかった。
お昼休みに入り、机の上にお弁当を広げていると先輩が教室に入ってきた。
一斉に女子が色めき立った。
彼もお弁当を手にしていたからあっという間に女子に取り囲まれた。
「噂じゃあ、スッゴい、金持ちのボンボンらしいよ。女性関係もハデで、取っ替え引っ替え、いろんな子と付き合っているらしいよ」
林くんがひそひそと小声で教えてくれた。
「イケメンだし、背も高いし、頭もいいし。あぁ~~羨ましい‼俺も彼女が欲しい‼」
菓子パンを頬張りながら、林くん一人で喚いていた。
「女性関係が派手なのは、うちの兄で、俺は誰とも交際していないが」
「へ⁉」
林くん襟首を先輩に掴まれぴたりと動きが止まった。
「地獄耳でね」
「す、すみません‼」
先輩に睨まれ、ごほ、ごほと噎せながら、慌てて席を立つと脱兎の如く逃げ出した。
「たく、どいつもこいつも。好き勝手なことばかり言って」
溜め息を吐きながら、空席になった隣の席にどかっと腰を下ろした。
「おっ‼真尋の弁当、美味しそうだな。姉さんの手作りか?」
首を横に振った。
「違うのか?ということは真尋の手作りだな」
嬉しそうに僕の弁当箱を手にする先輩。
代わりに自分の弁当箱を僕の前にどんと置いた。
