ファーストフード店で軽く食べて、そのあとゲーセンやカラオケ店をハシゴして歩き、家に着いたのは夜7時を回っていた。
(送って頂きありがとうございます)
頭を下げられるところまで下げた。
「色々連れ回して悪かったな。疲れただろう?」
笑顔で首を横に振った。
「じゃあまた、明日」
実をいうと姉さんは今ここにはいない。
有馬さんもこの頃帰宅するのは夜9時過ぎ。
その事は先輩には内緒。
「挨拶しなくて本当にいいのか?」
何度も聞かれたけど、右手の指先を左胸に当てて、右側に動かして、大丈夫と答えた。
これ以上干渉されるのはどうしても嫌だった。先輩ごめんなさい。何度も謝りながら遠ざかっていく背中を見送った。
有馬さんから夕飯はハンバーグが食べたいってメールが来てたんだっけ。急いで作ってあげよう。
真尋の作るご飯とお弁当は美味しい!って、いつも褒めてくれる。
有馬さんの前では、義理の弟じゃなくて、ふつうの男の子でいたい。可愛いねって言ってもらうと、ドキドキするくらい嬉しい。だから、どんどん有馬さんの事が好きになっているのかも。この気持ちは、恋する女の子の気持ちと、まったく変わらない。
ドアノブに手を置くと、ガタンって玄関のドアが勝手に開いてビックリした。
「こんな時間まで何してたんだ!送ってきてくれたの、クラスの子じゃないよな?真尋、ちゃんと答えろ!」
有馬さんの怒鳴り声がしんと静まる通路中に響いた。
普段は滅多なことでは怒らない有馬さん。怒る姿を見たのは、これが3度目ーー。
「そうか、分かったよ・・・ごめんな、大きい声を出して。吃驚しただろう」
しゅんと項垂れた僕の頭を、有馬さんの大きな手がぽんぽんと撫でてくれた。
「心配したんだよ。最近、帰るのが遅くて、真尋に一人で留守番させるのもかわいそうだと思って、早く仕事を切り上げて帰ってみれば、いるはずの真尋はいないし、うちの中、真っ暗だし……義兄さん、真尋に何かあったのではって、気が気じゃなかった。真尋の携帯の位置情報みたら、うちに向かっていたから安心した。お帰り、真尋。義兄さん、お腹が空きすぎて死にそうなんだ。ご飯なるべく早くお願いします」
有馬さんがやっと笑ってくれた。
(送って頂きありがとうございます)
頭を下げられるところまで下げた。
「色々連れ回して悪かったな。疲れただろう?」
笑顔で首を横に振った。
「じゃあまた、明日」
実をいうと姉さんは今ここにはいない。
有馬さんもこの頃帰宅するのは夜9時過ぎ。
その事は先輩には内緒。
「挨拶しなくて本当にいいのか?」
何度も聞かれたけど、右手の指先を左胸に当てて、右側に動かして、大丈夫と答えた。
これ以上干渉されるのはどうしても嫌だった。先輩ごめんなさい。何度も謝りながら遠ざかっていく背中を見送った。
有馬さんから夕飯はハンバーグが食べたいってメールが来てたんだっけ。急いで作ってあげよう。
真尋の作るご飯とお弁当は美味しい!って、いつも褒めてくれる。
有馬さんの前では、義理の弟じゃなくて、ふつうの男の子でいたい。可愛いねって言ってもらうと、ドキドキするくらい嬉しい。だから、どんどん有馬さんの事が好きになっているのかも。この気持ちは、恋する女の子の気持ちと、まったく変わらない。
ドアノブに手を置くと、ガタンって玄関のドアが勝手に開いてビックリした。
「こんな時間まで何してたんだ!送ってきてくれたの、クラスの子じゃないよな?真尋、ちゃんと答えろ!」
有馬さんの怒鳴り声がしんと静まる通路中に響いた。
普段は滅多なことでは怒らない有馬さん。怒る姿を見たのは、これが3度目ーー。
「そうか、分かったよ・・・ごめんな、大きい声を出して。吃驚しただろう」
しゅんと項垂れた僕の頭を、有馬さんの大きな手がぽんぽんと撫でてくれた。
「心配したんだよ。最近、帰るのが遅くて、真尋に一人で留守番させるのもかわいそうだと思って、早く仕事を切り上げて帰ってみれば、いるはずの真尋はいないし、うちの中、真っ暗だし……義兄さん、真尋に何かあったのではって、気が気じゃなかった。真尋の携帯の位置情報みたら、うちに向かっていたから安心した。お帰り、真尋。義兄さん、お腹が空きすぎて死にそうなんだ。ご飯なるべく早くお願いします」
有馬さんがやっと笑ってくれた。
