裕太は、白銀と性的な事をするのに嫌悪感が無い事を改めて感じた。出会ったばかりでも、白銀は裕太を心から思いやって触れてくれる。裕太は恥じらいながらも、だんだん気持ちが良くなってきてしまった。


 「ねぇ、白銀・・・ ・・・」


 「なんだ?裕太」


 はぁはぁと甘い吐息がお互いに溢れる。


 「・・・ ・・・白銀も服、脱いでよ・・・ ・・・」


 裕太が真っ赤になってそう言うと、白銀はにたりと笑みを浮かべて自身の服を脱ぎ去った。お互い下着だけになり、裕太の靴下も脱ぎ去る。そして生まれたままの姿になった。白銀の体躯は、ぞっとするほど色っぽく、欲情を掻き立てられた。


 「裕太・・・ ・・・」


 優しく口吻が落ちて来て、首をちゅるちゅると吸われた。


 「・・・ ・・・あっ、あっ・・・ ・・・!」


 少しの刺激にも敏感になってしまい、裕太は身震いした。白銀の雄の匂いに刺激され、彼はうっとりとした。ハリネズミの耳を口で愛撫され、肌が栗立つ。同時に胸の飾りで弄ばれて、キスで口が塞がれ、なにが何だか分からなくなった。


 負けじと裕太も白銀のもふもふの大きな耳に触れようとするが、白銀の愛撫が巧みすぎて力が入らずなかなか上手くいかなかった。


 そっと裕太の下肢に大きな手が触れる。裕太も触れ、やわやわと揉む。前は白銀に口で逝かされてしまって悔しい裕太は、今度は自分の番と白銀の前にしゃがみ込み、いきなりぱくりと白銀自身を咥えた。


 「‼」


 「・・・ ・・・んっ・・・ ・・・」


 裕太はタイガに言われた暴言を忘れる為なのか、積極的に白銀の剛直にしゃぶりつく。グチュグチュと卑猥な音が響き渡る。


 「どうしたんだ?裕太、無理してるだろ?」


 「んちゅ、ん・・・ ・・・してな・・・ ・・・い・・・ ・・・ちゅ」


 「ヤケになってるだろ、裕太・・・ ・・・うっ」


 白銀の感じるポイントに当たった様だ。喉奥までしっかりカリを咥え込み、えずいて吐き気がしても涙目で白銀を見つめた。


 「・・・ ・・・はぁ・・・ ・・・裕太・・・ ・・・」


 潤んだ瞳で奉仕する裕太を目が合い、白銀の理性は限界になった。


 「・・・ ・・・うっ・・・ ・・・‼」


 ドクンと、裕太の喉奥に熱い液体が弾けた。


 思わず裕太はゴクンと全て飲み干し、溢れたミルクが口の横からつーと流れた。ペチャペチャと溢れた精液を舐めて遊んでいる裕太を白銀が叱った。


 「こら裕太、見せつけるな」


 「なんで?白銀は気持ち良くなかった?」


 「無理して飲まなくていい・・・ ・・・それに今はヤケになってるだろ?」


 チクリと裕太は胸を痛めた。タイガに言われた『淫乱』という言葉が、相当なダメージになっている。


 「・・・ ・・・いいからしようよ・・・ ・・・いたいっ!」


 投げやりな裕太に呆れて、白銀は裕太のほっぺたをつねった。


 「もぅひねるのやめてほ!ひ、ひはい!」


 「裕太、何言ってるか良く分からないよ。それに、誘った私が言うのも何だが、自分は大切にしなさい」


 そう言うと、白銀はほっぺたをつねっていた手を離し、頭に置くと、髪を優しく撫でた。


 ・・・ ・・・誘ってきたのは白銀なのに、裕太はなんだか面食らってしまった。
 

 「もういいっ!」


 裕太は服を着ようとすると、白銀に後ろから抱きしめられた。


 「裕太、『淫乱』って言われた事を気にしているんだろ?裕太は違うって分かってるから。仕事なのに勘違いされて悔しいな。よしよし」


 「よしよしって・・・ ・・・子供じゃない・・・ ・・・んだから・・・ ・・・うっ・・・ ・・・」


  泣き虫の裕太はポロポロ白銀に背を向けて泣いた。ブランケットをハンカチ代わりにして裕太はくるまりながら泣いた。白銀にも側にあったブランケットを貸してあげた。素っ裸で二人きりは、流石に恥ずかしいからだ。


 白銀が後ろから抱き締めてくれていたからか、一回大泣きしたら大分裕太はすっきりした。