
- 作品番号
- 1744992
- 最終更新
- 2025/02/28
- 総文字数
- 14,606
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 20
- ランクイン履歴
総合2位(2025/03/07)
青春・恋愛1位(2025/03/07)
カーテンを閉め切った教室の真ん中で、その男は泣いていた。
目次
この作品の感想ノート
深紅さん、お久しぶりです。
こちらでは初めまして!
まず、前にもお伝えしたと思うのですが、久しぶりにノベマ!さんで読むものが深紅さんの小説で、私センスある(得意顔)なんて思いました。だけど本当にセンスがあるのは私をここまで導き、この作品を紡いでくださった深紅さん本人なのだなあ、と読了後に思いました。
まず、物語の序盤でクラスの人気者、北条くんが涙を流している───そんな場面から始められる深紅さんはやっぱり天才で繊細でセンスの塊でしかないです。私はまんまと物語の中へと惹き込まれました。
主人公の清水さんの性格が私と少し似ているところに最初から共感し、それと同時にクラスの中心人物である北条くんが実は泣き虫だったというギャップに親近感が湧きました。(ここだけの話、私も少しでも嫌なことがあるとすぐ泣いてしまう涙もろい奴なのです。……あ、でも人前でも泣いてしまう私は北条くんのように強くはないのですが笑)
北条くんの秘密を知った清水さんは、これから劇本番まである場所で北条くんの練習相手になる。なぜ北条くんは清水さんに涙を見られたあとも、素の自分をさらけ出すことができたのか。そう疑問に思いました。しかし文字を目で追うにつれ、北条くんはきっと最初からまだ見えてはいない清水さんの人間性に気づいていたんじゃないかと考察しました。
人前に出ることに抵抗を感じていた清水さんが北条くんと言葉を交わし、泣き虫な北条くんがその背中を押すことによって清水さん───ひめが舞台で堂々と演じる姿に読者の私まで勇気と感動をもらいました。
本当の自分を前に出すのはとても怖いことだけど、それと同時にその一歩を踏み出せば、その先にはさらに輝かしい青春が待っているかもしれない。本当の自分を隠さなくていい。この小説を通して、私はまた一つ生きる上で大切なことを学べました。
二人が重ねる会話、テンポ。すごく心地よくて、ずっと見ていたい二人です。その会話によってだんだんと二人の距離が近づいていく描写は本当に胸がキュンキュンしていました♡♡
そして私が一番好きなワードは清水さんの「おもしろいと思ってる?」という辛辣なツッコミと、〝一軍パリピ陽キャ〟です笑笑笑このパワーワードで清水さんのことを好きになったと言っても過言ではありません!!
この度は素敵な物語をありがとうございました💗💗
如月ワールド最高です。
感想を失礼いたします。
教室の様子、2人のかけ合い、劇の舞台、全てが自然と想像できて、作品の世界に入り込みやすかったです!2人の意外な一面も、人間らしくて親近感が湧きました。
そして、最後に明かされる秘密には鳥肌が立ちました(本当です、今日の寒さのせいでは間違いなくありません)。
素敵な作品をありがとうございました!