「もう一度、俺を好きになってほしい____」
僕は、泣きながら君にそう言った。
君はすぐに、いつも持ち歩いていたリーナベルの刺繍が入ったハンカチを僕に渡してくれた。
そういえば、このハンカチも二人で初めてディズニーに行った時に、君が「可愛い」とグッズ売り場で吐いていたものだった。君がトイレに行った間にこっそり買いに行きプレゼントした。
あの時の君の笑顔は今でも忘れない。
きっとこの先も忘れない。
今思い返せば、もし付き合っていた頃だったなら、君はハンカチなんか渡さずに、僕の涙を直接拭いてくれていただろう。
僕は、最後の最後まで君に迷惑をかけた。
最後まで自分のことしか考えられなかった。
最後まで君に、寄り添えなかった。
せめて最後くらい、君と笑って話がしたかった。
久しぶりに再会した君は、付き合っていた頃よりずっと大人びていた。きっと、年上の人を好きになったのだろう。
「大人っぽい雰囲気になったね」ぐらい君に言ってあげれば良かったと後悔している。
そういう所に気を遣えてなかったんだ、今まで。
初めて出会った時、君は僕が一個下のことに驚いていた。
僕があまりにも幼過ぎたからだ。
初めて会う人にも毎回一個か二個、中には四個年齢が下に見られことが多々あった。
僕は容姿も行動も言動も全てが幼かった。そんな自分が嫌いだった。
もっと身長が高ければ、もっと顔が大人っぽければ、もっとお金に余裕があれば。
毎日、理想の自分を妄想しては、風呂場の鏡に映る自分を見て病んでいた。
けど、そんな僕を君は好きになってくれた。
君と出会って、僕の世界はすべてが変わった気がした。
君はわがままな僕を毎日抱きしめて、受け止めてくれた。
「この先もずっと一緒に居よう」って、君はそう言ってくれた。
それなのに、僕は君に何もしてあげられなかった。
助けてもらってばっかで、情けないことぐらい分かっているのに。
分かってるのに。
自分のことで精一杯になって結局何もできなかった。
君が初めて僕に「好き」と言ってくれた日。
あの日から数ヶ月は寝る前に思い出して、一人で興奮して寝れなかったことを今でも鮮明に覚えている。
でも、気づかないうちに僕はあの時の感情を忘れていたのかもしれない。
僕の涙が収まってから数分が経ち
「ごめんね。本当に大好きだった。ずっとそばに居てあげたかった。だけど、、、もう苦しくなっちゃって。ごめんね。本当にごめんね。」
僕よりも泣きながら君は返事を返してくれた。
僕はすぐにリーナベルの刺繍が入ったハンカチを君に返した。
今になって気づく。
きっと僕よりも辛かったんだ。
ずっと我慢していたんだ。
本当は君も僕に抱き締めて貰いたかったはずだ。
別れの時間になった。
君と会えるのはこれで本当に最後。
君は最後に「今まで沢山の思い出をありがとう。元気でね。さよなら。」と告げた。
僕は頭が真っ白になり、咄嗟に出た言葉が「ありがとう、。」だけだった。
最後ぐらい今までの感謝を伝えるべきだった。
だけど、その時の僕は、君と別れを受け止めきれなかった。
頭がパンクして何も考えられなくなっていた。
「さよなら」なんて言いたくなかったんだ。
君は最後に、引きつった笑顔を見せて、去っていった。
今君はどこに居るのだろうか。
幸せに過ごしてるといい。
きっと僕との過ごした日々を忘れるくらい、かっこよくて、面白くて、嫌なことがあったときには支えてくれる彼氏が隣にいるだろう。
そう信じたい。
最後にこれだけは言わせてほしい。
たとえ君に届かなくても。
「君からもらったのは、愛だけじゃなかった」
僕は、泣きながら君にそう言った。
君はすぐに、いつも持ち歩いていたリーナベルの刺繍が入ったハンカチを僕に渡してくれた。
そういえば、このハンカチも二人で初めてディズニーに行った時に、君が「可愛い」とグッズ売り場で吐いていたものだった。君がトイレに行った間にこっそり買いに行きプレゼントした。
あの時の君の笑顔は今でも忘れない。
きっとこの先も忘れない。
今思い返せば、もし付き合っていた頃だったなら、君はハンカチなんか渡さずに、僕の涙を直接拭いてくれていただろう。
僕は、最後の最後まで君に迷惑をかけた。
最後まで自分のことしか考えられなかった。
最後まで君に、寄り添えなかった。
せめて最後くらい、君と笑って話がしたかった。
久しぶりに再会した君は、付き合っていた頃よりずっと大人びていた。きっと、年上の人を好きになったのだろう。
「大人っぽい雰囲気になったね」ぐらい君に言ってあげれば良かったと後悔している。
そういう所に気を遣えてなかったんだ、今まで。
初めて出会った時、君は僕が一個下のことに驚いていた。
僕があまりにも幼過ぎたからだ。
初めて会う人にも毎回一個か二個、中には四個年齢が下に見られことが多々あった。
僕は容姿も行動も言動も全てが幼かった。そんな自分が嫌いだった。
もっと身長が高ければ、もっと顔が大人っぽければ、もっとお金に余裕があれば。
毎日、理想の自分を妄想しては、風呂場の鏡に映る自分を見て病んでいた。
けど、そんな僕を君は好きになってくれた。
君と出会って、僕の世界はすべてが変わった気がした。
君はわがままな僕を毎日抱きしめて、受け止めてくれた。
「この先もずっと一緒に居よう」って、君はそう言ってくれた。
それなのに、僕は君に何もしてあげられなかった。
助けてもらってばっかで、情けないことぐらい分かっているのに。
分かってるのに。
自分のことで精一杯になって結局何もできなかった。
君が初めて僕に「好き」と言ってくれた日。
あの日から数ヶ月は寝る前に思い出して、一人で興奮して寝れなかったことを今でも鮮明に覚えている。
でも、気づかないうちに僕はあの時の感情を忘れていたのかもしれない。
僕の涙が収まってから数分が経ち
「ごめんね。本当に大好きだった。ずっとそばに居てあげたかった。だけど、、、もう苦しくなっちゃって。ごめんね。本当にごめんね。」
僕よりも泣きながら君は返事を返してくれた。
僕はすぐにリーナベルの刺繍が入ったハンカチを君に返した。
今になって気づく。
きっと僕よりも辛かったんだ。
ずっと我慢していたんだ。
本当は君も僕に抱き締めて貰いたかったはずだ。
別れの時間になった。
君と会えるのはこれで本当に最後。
君は最後に「今まで沢山の思い出をありがとう。元気でね。さよなら。」と告げた。
僕は頭が真っ白になり、咄嗟に出た言葉が「ありがとう、。」だけだった。
最後ぐらい今までの感謝を伝えるべきだった。
だけど、その時の僕は、君と別れを受け止めきれなかった。
頭がパンクして何も考えられなくなっていた。
「さよなら」なんて言いたくなかったんだ。
君は最後に、引きつった笑顔を見せて、去っていった。
今君はどこに居るのだろうか。
幸せに過ごしてるといい。
きっと僕との過ごした日々を忘れるくらい、かっこよくて、面白くて、嫌なことがあったときには支えてくれる彼氏が隣にいるだろう。
そう信じたい。
最後にこれだけは言わせてほしい。
たとえ君に届かなくても。
「君からもらったのは、愛だけじゃなかった」
