2つ目に紹介する『サモンファイト』は、召喚獣『サモン』を育成し戦わせるロールプレイングゲームである。メインターゲットが小学生ということもあって可愛らしい見た目のサモンが多く、男女問わず多くの若者が熱中した。当時は全国大会も開かれるほどの盛り上がりを見せたようである。

 そんなサモンファイトだが、このゲームに登場するサモンにはその設定について不穏な考察がされているものがいくつか存在する。その中でも最も有名なのはフリコーンであろう。



 フリコーンはユニコーンを元にデザインされたサモンであるが、同時に振り子もモチーフにしているようで、頭上に浮かぶ雲から垂らされた紐でつながれ、プランプランと揺れている。不気味なのはその紐が首に巻き付いていることである。正直なところどう見ても"首吊り”だ。

 フリコーンはムードメーカーだが調子に乗りすぎて神サモン(作中における神様のような存在)から罰を与えられたという設定なのだが、これも絞首刑を想起できなくもない。ユニコーンにそういう逸話があるのかと思ったが、そういうことでもないらしい。さらにフリコーンの覚える技には『しりょうのこえ』や『てんのさばき』など死や刑罰を連想させる技がいくつか見られる。基本的にはサモンは自分と同属性の技を覚えていくことが多いが、これらの技はフリコーンとは異なる属性を持っているので、何かしらの意図を持って設定された可能性が高い。

 ところでユニコーンには処女が好きという逸話があるのをご存知だろうか。ユニコーンは元来獰猛な性格だが、処女にのみ心を許し懐柔されるという。そういった設定からフリコーンは絞首刑に処された性犯罪者のメタファーではないかという説も生まれているようだ。なかなか穏やかな話ではない。

 どうやらサモンファイトの開発元であるドリームシップスはそういったダークな設定を忍ばせることがあるらしく、黒いDSと呼ばれファンに親しまれている。さすがに小学生向けのゲームでそこまで刺激的なネタは仕込まないだろうと思いたいのだが、続編にあたるサモンファイト2には太平洋戦争を元ネタにしたサモンが登場している。これは2004年に発刊された『熱血ゲーム道場』に掲載されているインタビューで開発ディレクターの鴻山昌繁氏が公式に認めており、ドリームシップスならどんな不謹慎ネタもやりかねないというのがファンの間での統一見解になっているようだ。

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[メモ]
同窓会マジつまんなかった
→嘘ついたのバレないように辻褄合わせておく
・大手出版社から引き抜かれた(雇用形態は?業務委託?)
・脚本っぽい仕事(守秘義務で切り抜ける)
・忘れられてなかったら企画ポシャったで逃げる