こんにちは、マナです!

 ついにバザーに参加してきましたー! 一生懸命準備したバザーは大盛況。試作品なのに県内だけでなく県外から来たお客さんに購入いただいたりして、マナの作品も完売しました。
 残念ながら隣町の奥さんはずっと酒井町の重鎮たちの相手をしていて、あんまり喋れませんでした。次お会いできるのはハンドメイドアクセサリーのワークショップになりそうですね、これもおじいちゃんたちが同席するのでしょうが……。

 でも、すごく嬉しいことがあったんです!
 なんと田舎に移住を考えているという若いご夫婦がバザーに来場しました。
 地方移住の先輩として酒井町ライフの美しさ、楽しさを存分にお伝えする機会もあったんです。(話しすぎちゃって反省してます笑)

 ご夫婦がバザーに来訪したのは偶然、旦那さんの趣味で酒井町に立ち寄ってマナが作ったチラシを見かけたのがきっかけだけだったらしいのですごい奇跡ですよね! 
 我が家は部屋が余ってるので、ぜひ今度泊りがけで移住体験しましょうって約束して連絡先も交換しました。今でも十分楽しいけど、移住仲間が増えたら嬉しいなあ。ガンガン勧誘していきます。

 そうそう、その旦那さんの趣味っていうのが少し変わっていて、日本各地の民話を集めることらしいんです。インターネットで調べられるものだけでは飽き足らず、現地の図書館や資料館に足を運んで民話を蒐集するんだとか……。
 せっかくなので旦那さんから酒井町の民話を教えてもらいました。

 ——その昔、酒井町(当時は村)には時折鬼が現れては夜な夜な人々を怯えさせたそうです。村の若い男たちが討伐に向かっても歯が立たず、返り討ちに。困り果てた村人たちはたまたま村に訪れていた高名なお坊さんにどうしたら良いか相談。
 お坊さんはしばし悩んだ後、重い口を開きました。

 「村のはずれに社を建て、そこに生贄となる娘を捧げなさい。そうすれば門は閉じられるでしょう」

 もちろん生贄になりたがる者など誰もいませんでした。みんながどうしようかと思い悩んでいるうち、村長の娘が手を挙げたのです。

 「わたしが生贄になりましょう」

 村長は止めましたが娘の決意は固く、娘は建てられた社に一人向かい、帰ってくることはありませんでした。
 村人は娘の犠牲を尊び、娘が消えた社を末永く守っていきました——。

 なんだか少し悲しいストーリーですよね。
 こんなきれいな町に鬼が出たなんてにわかに信じがたいですけど、昔話の鬼って病気とか山賊みたいなものを置き換えたものなんていいます。先人たちが乗り越えたことが物語になっているのはロマンチックですね。

 今このブログをバザー後の打ち上げから帰宅して書いています。
 バザーも無事終わり、数週間ぶりにのんびりした日常がやっと戻ってきました。

 実は最近毎晩の異音と異臭できちんと眠れていないんです……。なんだか夜の音が大きくなってきている気がするし、気のせいでしょうけど何者かがじっとマナを観察しているような視線を感じて。
 それに加えてバザー準備があったので珍しく心身ともに疲れました……。
 
 異音異臭の件もあるのであんまり家にひとりでいたくもありませんが、仕方ないですよね。
 しばらく、ゆっくり休もうと思います。