こんにちは、マナです!

 なんだか恒例になってきている野生動物? の報告から。
 前回注文した動体検知カメラが届いたので、毛が落ちていた押し入れの中に仕掛けてみました。カメラは狩猟にも使われる暗視機能があり、動くものがあると暗闇でもそのシーンだけ録画してくれるものを選びました。

 それで一応、音と異臭の正体を捉えたんですが……動きがすばやいのかブレていて、姿形が全然分かりません。

 落ちていた毛から犯人は毛むくじゃらかの生き物かと思いきや、毛はまばらに生えていて肌がよく見える感じ、皮膚病でしょうか? 皮膚病にしては一部だけじゃなくて全身に少しだけ長い毛が生えているように見えて、なんだか気持ち悪いです。
 サイズはちょうどみかん農家のお子さんくらいっていうと怒られちゃいそうですけど、小学生くらいですね。あとは顔の横に目がついているので草食動物かなっていう、肉食動物ではなさそうでホッとしました。
 二足歩行っぽく映っているほどブレて形が歪んで見えるせいでやっぱり正体は分からずです。はっきりと姿が映せるまで根気強く撮影していきます……!

 そういえば最近みかん農家のお子さんと会えてないなあ、近くを通りがかっても親御さんだけでしかも私を見ても会釈のみ。前みたいに立ち話することが減りました。こちらから声をかけるといつも焦ったようなご様子で、聞けばみかんの収穫で忙しいみたいです。お子さんたちも時間が合わないだけでしょうけど、寂しいですね。

 バザーの準備は佳境に入りました。
 酒井町のお偉方が効率的に今は町ごとに準備を進めるべきだとおっしゃったので居住している地域ごとに分かれて用意を進めています。前に仲良くなった隣町の奥さんとお会いできないのが寂しいですけど、当日たくさんお話ししましょうねってお電話もらいました。

 そういえば準備中に山の向こうのおばあちゃんから蔵の片づけを頼まれて、昨日行ってきたんです。片づけといってもすでに整理してある蔵から不要な荷物を二、三個運び出す簡単な作業で、お礼に果物とかたくさんもらっちゃって申し訳ないくらいでした。
 バザーの準備とも平行して行ったので、少し体力がけずられちゃいましたが……。

 その時、蔵の中から酒井町の古い地図が出て来たんですよね。明治時代のものらしくて、ボロボロだったんですけど図示してある地形が今の酒井町と変わらなくて、なんだか感動しました。
 あと、酒井町は昔(さかい)町って表記だったみたいです。おばあさんに聞いたら、漢字表記が変わったのは昭和初期らしくて、実は最近みたいですね。

 でも、不思議じゃないですか?

 災害が多くて良くない名前がつけられた地名は後になって逆に「光」みたいに明るい意味の名前に改められるなんていいますけど、酒井町は歴史を振り返っても大規模な洪水やら土砂崩れ、飢饉なんかもない地域なんですよね。
 だからわざわざ同じ読みのまま漢字だけ変えるのって、なんだかミステリアスです笑
 境って特別読みにくいわけでもないし……。

 あ、実は酒の井戸って昭和初期当時はお酒で村おこししようとしていたとか?
 もしそうなら、実は酒井町で地ビールとか作れちゃったりして! 水も綺麗だし絶対おいしくできますね。

 バザーが落ち着いて気持ちに余裕ができたら、町役場の人に相談してみようかな。