中3の夏に部活を引退し、それからろくに運動をしてこなかった俺には部活がしんどすぎてかなり堪えた。こんなにも体力が落ちていた事にかなり衝撃をうけている。藍田はというと、既に先輩達と上手くやっているようだ。筋トレをしながらも常にニコニコしている。ふいにこちらを見た藍田は俺にも無駄に笑顔を振りまいてくる。
「康太ー!ちゃんと筋トレやれよー」なんて言ってきた。「うるせー!ちゃんとやってるよ」と俺も笑って返した。
部活が終わると俺たちはコンビニへ寄り、買ったものを近くの公園で食べる、というのがお決まりのパターンになった。
誰もいない公園のブランコに座りダラダラと過ごす。
聞きたい事があったから聞いてみる事にした。
「なぁ、前に俺のファンだって言ってたのってどういう事?」
藍田は一瞬止まったように見えたが
「あぁ、それね」と話してくれた。
中学の頃から俺の事を知ってくれていたようだ。確かに入学式での第一声が「片岡中で野球やってた?」だもんな。
「試合中の康太がすごく綺麗だなと思って目が離せなくなった」
「綺麗?カッコいいの間違いだろ」と返したが何だか恥ずかしくなってしまいその後何も言えなくなってしまった。それと同時にこの男は恥ずかし気もなくそういう事を言えちゃうんだ、と感心してしまった。
少し冷たくなった風が俺たちの間を通り抜けていった。
「康太ー!ちゃんと筋トレやれよー」なんて言ってきた。「うるせー!ちゃんとやってるよ」と俺も笑って返した。
部活が終わると俺たちはコンビニへ寄り、買ったものを近くの公園で食べる、というのがお決まりのパターンになった。
誰もいない公園のブランコに座りダラダラと過ごす。
聞きたい事があったから聞いてみる事にした。
「なぁ、前に俺のファンだって言ってたのってどういう事?」
藍田は一瞬止まったように見えたが
「あぁ、それね」と話してくれた。
中学の頃から俺の事を知ってくれていたようだ。確かに入学式での第一声が「片岡中で野球やってた?」だもんな。
「試合中の康太がすごく綺麗だなと思って目が離せなくなった」
「綺麗?カッコいいの間違いだろ」と返したが何だか恥ずかしくなってしまいその後何も言えなくなってしまった。それと同時にこの男は恥ずかし気もなくそういう事を言えちゃうんだ、と感心してしまった。
少し冷たくなった風が俺たちの間を通り抜けていった。
