志望校には受かったものの、本当にあの肩の良い外野はいるのだろうか、いなかったら俺は何の為に、、とぐるぐる考える毎日。
何で名前も知らないアイツの事をこんなに考えてしまうのか分からなかった。
まぁ、野球部には入るつもりでいたのでそれを紛らわせる為に筋トレやランニングは欠かせないものとなった。
待ちに待った入学式。
朝起きて窓を開けると爽やかな青い風の匂いがした。
制服はパッとしない紺色一色。
中学の頃と変わり映えしないが何だかウキウキしてしまう。学校までの道のりも足が軽く感じた。結構な坂を上りきると高校の正門が見えてくる。散り始めた桜が校舎までの道を少しずつピンク色に染めていた。
昇降口へ行くとクラス発表の紙を渡された。
最近は掲示板にクラスを貼り出さなくなったようだ。貰った紙には全クラス載っているがアイツの名前が分からないから探しようもない。教室へ向かう廊下をゆっくりと進みながら辺りを見渡してみる。俺の教室は1番奥だった。教室に入ると時が止まったように思えた。教室の端っこにアイツがいたから。
本当にいた。
あの噂は本当だったんだ。
勉強頑張って本当に良かった。
今までの思いが溢れてどうにかなりそうだったけど、ふーっと深呼吸をして教室に入る。
めちゃくちゃ見ていたのがバレていたらしい。アイツがこっちをチラチラと見ている。
ここはもう行くしかないと思った。
普段はこんなタイプではないけど、俺の事も知って欲しかったしチャンスだと思ったんだ。
何で名前も知らないアイツの事をこんなに考えてしまうのか分からなかった。
まぁ、野球部には入るつもりでいたのでそれを紛らわせる為に筋トレやランニングは欠かせないものとなった。
待ちに待った入学式。
朝起きて窓を開けると爽やかな青い風の匂いがした。
制服はパッとしない紺色一色。
中学の頃と変わり映えしないが何だかウキウキしてしまう。学校までの道のりも足が軽く感じた。結構な坂を上りきると高校の正門が見えてくる。散り始めた桜が校舎までの道を少しずつピンク色に染めていた。
昇降口へ行くとクラス発表の紙を渡された。
最近は掲示板にクラスを貼り出さなくなったようだ。貰った紙には全クラス載っているがアイツの名前が分からないから探しようもない。教室へ向かう廊下をゆっくりと進みながら辺りを見渡してみる。俺の教室は1番奥だった。教室に入ると時が止まったように思えた。教室の端っこにアイツがいたから。
本当にいた。
あの噂は本当だったんだ。
勉強頑張って本当に良かった。
今までの思いが溢れてどうにかなりそうだったけど、ふーっと深呼吸をして教室に入る。
めちゃくちゃ見ていたのがバレていたらしい。アイツがこっちをチラチラと見ている。
ここはもう行くしかないと思った。
普段はこんなタイプではないけど、俺の事も知って欲しかったしチャンスだと思ったんだ。
