遼平との電話が終わり俺はホッと胸を撫で下ろした。
付き合ってなかったんだ。ただのはやとちりだった。
でも、今ので俺が遼平の事を好きって事バレなかっただろうか。それだけが少し心配だった。
早いもので俺たちは2年生になった。
俺の中での遼平がドンドン大きくなっていた。
好きだからこそ、一緒にいるのがしんどいと思ってしまう時もある。どちらかが可愛い女子だったらとっくに告白して付き合っているんだろうな、とどうしようもない事を考えてしまうんだ。
だからクラスが離れて正直ホッとした。
「康太とクラスが違うなんて俺やっていけない。」なんて遼平が言うから勘違いしてしまいそうになる。
「お前はどこでも1人でやっていけるって」と俺は言った。
5月に入り俺は外野のレギュラーに入ることが出来た。すごく嬉しかった。でも俺以上に喜んでいる遼平を見たら何だか冷静になってしまった。
遼平はなんだかんだで1年の後半からレギュラーだ。
先輩たちに臆する事なく意見を言える遼平は本当にすごい。だから先輩たちからも信頼されてるんだな、と誇らしく思った。
部活終わりにいつもの公園で話していると、急に遼平が黙ってしまった。喉にものでも詰まったのかと慌てて背中をさすると「お前は好きな奴いるの?」とか細い声で尋ねてきた。俺から遼平に聞いた事はあるが俺が聞かれた事はなかったから驚いた。
「そんなの聞いてどうするんだよ。」と笑いながら答えると「いいから!」と俯いたまま遼平は言った。
「えーと、いるにはいる。」
「同じクラスの子?」
「いや、違うけど。」
「どんな感じの子なの?小柄で可愛い子?」
「うーん、小柄では、、ないかな。でも優しくて誰にでも好かれる子かな。」
お前の事言ってるんだぞ、遼平と思いながら答えた。
この際俺も遼平の好きな人の事聞いてみてもいいんじゃないかと尋ねてみた。
「じゃあ、遼平の好きな子はどんな感じ?同じクラスなのか?」
「クラスは別。でもずっと好き。多分高校入る前から。」
「へー。お前相当好きなんだな。その子の事。そんなに好きなら告白すればいいのに。お前ならすぐOKもらえるだろ。」
「そんな事したら困らせるだけだから告白はしない。」と言って遼平はゴミ箱の方へと行ってしまった。
この翌日だった。
俺が肩を怪我してしまったのは。
付き合ってなかったんだ。ただのはやとちりだった。
でも、今ので俺が遼平の事を好きって事バレなかっただろうか。それだけが少し心配だった。
早いもので俺たちは2年生になった。
俺の中での遼平がドンドン大きくなっていた。
好きだからこそ、一緒にいるのがしんどいと思ってしまう時もある。どちらかが可愛い女子だったらとっくに告白して付き合っているんだろうな、とどうしようもない事を考えてしまうんだ。
だからクラスが離れて正直ホッとした。
「康太とクラスが違うなんて俺やっていけない。」なんて遼平が言うから勘違いしてしまいそうになる。
「お前はどこでも1人でやっていけるって」と俺は言った。
5月に入り俺は外野のレギュラーに入ることが出来た。すごく嬉しかった。でも俺以上に喜んでいる遼平を見たら何だか冷静になってしまった。
遼平はなんだかんだで1年の後半からレギュラーだ。
先輩たちに臆する事なく意見を言える遼平は本当にすごい。だから先輩たちからも信頼されてるんだな、と誇らしく思った。
部活終わりにいつもの公園で話していると、急に遼平が黙ってしまった。喉にものでも詰まったのかと慌てて背中をさすると「お前は好きな奴いるの?」とか細い声で尋ねてきた。俺から遼平に聞いた事はあるが俺が聞かれた事はなかったから驚いた。
「そんなの聞いてどうするんだよ。」と笑いながら答えると「いいから!」と俯いたまま遼平は言った。
「えーと、いるにはいる。」
「同じクラスの子?」
「いや、違うけど。」
「どんな感じの子なの?小柄で可愛い子?」
「うーん、小柄では、、ないかな。でも優しくて誰にでも好かれる子かな。」
お前の事言ってるんだぞ、遼平と思いながら答えた。
この際俺も遼平の好きな人の事聞いてみてもいいんじゃないかと尋ねてみた。
「じゃあ、遼平の好きな子はどんな感じ?同じクラスなのか?」
「クラスは別。でもずっと好き。多分高校入る前から。」
「へー。お前相当好きなんだな。その子の事。そんなに好きなら告白すればいいのに。お前ならすぐOKもらえるだろ。」
「そんな事したら困らせるだけだから告白はしない。」と言って遼平はゴミ箱の方へと行ってしまった。
この翌日だった。
俺が肩を怪我してしまったのは。
