■美咲さんのインタビュー
中学時代の友達が噂を聞いてあっくんに連絡をしたんです。
それで、あっくんがAとBの奥さんと連絡を取って会いに来ました。
うちらもですけど、二人も結婚が早かったので。
あのとき、ぶっちゃけ未亡人になったAとBの奥さんとあっくんが不倫関係にならないかって、
それだけを心配してました。あっくんは私のものだし、絶対に他の女になんて渡したくないから。
それで奥さんたちに話を聞いて帰ってきたとき、あっくんの顔からは血の気が引いていました。
話を聞いたら、AとBどちらの家にもうちに届いたあの気持ちが悪い手紙が届いていたって言うんです。
その手紙が届いてから二人ともなにかに怯えたようになって、徐々に不可思議な行動をとるようになったって。
そして、家族に告げずふらりと家を出て行った。家にはA4の紙が残されていたようです。
A4の紙 赤文字
―――――
しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねいしね
ごめんないごめんないごめんなさごめんなさいごめんなさい
しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねいしね
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねいしね
ごめんないごめんないごめんなさごめんなさいごめんなさい
しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねいしね
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
いのちをもってつぐないます
―――――
あっくんが残したものとほぼ同じでした。
さらにその言葉の下に不気味な絵が描かれていたようでした。
それから数日後、二人は自殺だと断定されました。
でもね、やっぱりおかしいんですよ。これはあっくんに聞いた話ですけど、
Aの死因は頸動脈をカッターで切ったことによるショック死でした。
でも、首を切る前に頭をかきむしったみたいで、爪の間に頭皮と血がビッシリだったって……
しかも髪の一部はところどころ強い力で引っ張ったみたいに抜け落ちていたみたいです。
Bは頭部を何回も壁に叩きつけて、血まみれで白目をむいて倒れていたって。
二人の家族は必死になって警察に自殺などしないと訴えたんです。
当初、警察は薬物の使用を疑ったようです。
でも、状況証拠から自殺で間違いないと結論付けて、再捜査は行わないって……。
さすがのあっくんもそれでおかしいって気付いたみたいで、
色んなツテを辿って北京を探し始めたんです。
AとBを殺したのは北京かもしれないって。
北京がオカルト本を読み漁っていたのをあっくんも知っていたんです。
でも、北京の行方を知る人は誰もいなくて……。
日を追うごとにどんどんあっくんはおかしくなるし……。
毎日『アイツが俺を呪い殺しにくる』って叫ぶようになっちゃって。
たまに正気に戻るんですけど、ジェットコースターみたいに感情の起伏が激しくなっちゃって。
一度、幻覚を見たのか私のことを北京だと思ってナイフを持って追いかけまわしてきたんですから。
あと一歩であっくんに殺されるところでしたよ……。
そしてあの日……ふらりと家を出て行ってそのまま……。
はぁ……、頭が痛い。最近、毎日こめかみのあたりがズキズキ痛むんです。
それに、キーンッていう耳鳴りもして……。
髪の毛を洗っているときとか後ろに誰かがいる気がするんです……。
正直、私怖いんです。
北京が本当に人を呪い殺せるんだとしたら、次は私かもしれません。
だから、お願いします。
彼の本名は●●●●。
今すぐ北京を……アイツを見つけ出してください!
中学時代の友達が噂を聞いてあっくんに連絡をしたんです。
それで、あっくんがAとBの奥さんと連絡を取って会いに来ました。
うちらもですけど、二人も結婚が早かったので。
あのとき、ぶっちゃけ未亡人になったAとBの奥さんとあっくんが不倫関係にならないかって、
それだけを心配してました。あっくんは私のものだし、絶対に他の女になんて渡したくないから。
それで奥さんたちに話を聞いて帰ってきたとき、あっくんの顔からは血の気が引いていました。
話を聞いたら、AとBどちらの家にもうちに届いたあの気持ちが悪い手紙が届いていたって言うんです。
その手紙が届いてから二人ともなにかに怯えたようになって、徐々に不可思議な行動をとるようになったって。
そして、家族に告げずふらりと家を出て行った。家にはA4の紙が残されていたようです。
A4の紙 赤文字
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しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねいしね
ごめんないごめんないごめんなさごめんなさいごめんなさい
しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねいしね
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねいしね
ごめんないごめんないごめんなさごめんなさいごめんなさい
しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねいしね
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
いのちをもってつぐないます
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あっくんが残したものとほぼ同じでした。
さらにその言葉の下に不気味な絵が描かれていたようでした。
それから数日後、二人は自殺だと断定されました。
でもね、やっぱりおかしいんですよ。これはあっくんに聞いた話ですけど、
Aの死因は頸動脈をカッターで切ったことによるショック死でした。
でも、首を切る前に頭をかきむしったみたいで、爪の間に頭皮と血がビッシリだったって……
しかも髪の一部はところどころ強い力で引っ張ったみたいに抜け落ちていたみたいです。
Bは頭部を何回も壁に叩きつけて、血まみれで白目をむいて倒れていたって。
二人の家族は必死になって警察に自殺などしないと訴えたんです。
当初、警察は薬物の使用を疑ったようです。
でも、状況証拠から自殺で間違いないと結論付けて、再捜査は行わないって……。
さすがのあっくんもそれでおかしいって気付いたみたいで、
色んなツテを辿って北京を探し始めたんです。
AとBを殺したのは北京かもしれないって。
北京がオカルト本を読み漁っていたのをあっくんも知っていたんです。
でも、北京の行方を知る人は誰もいなくて……。
日を追うごとにどんどんあっくんはおかしくなるし……。
毎日『アイツが俺を呪い殺しにくる』って叫ぶようになっちゃって。
たまに正気に戻るんですけど、ジェットコースターみたいに感情の起伏が激しくなっちゃって。
一度、幻覚を見たのか私のことを北京だと思ってナイフを持って追いかけまわしてきたんですから。
あと一歩であっくんに殺されるところでしたよ……。
そしてあの日……ふらりと家を出て行ってそのまま……。
はぁ……、頭が痛い。最近、毎日こめかみのあたりがズキズキ痛むんです。
それに、キーンッていう耳鳴りもして……。
髪の毛を洗っているときとか後ろに誰かがいる気がするんです……。
正直、私怖いんです。
北京が本当に人を呪い殺せるんだとしたら、次は私かもしれません。
だから、お願いします。
彼の本名は●●●●。
今すぐ北京を……アイツを見つけ出してください!

