感想ノート
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芽雨りこ 2025/04/07 16:22
芽雨りこさま
この度は読んでくださって、感想を残してくださってありがとうございました。とても嬉しく思います。
どんなに非道的で理解されないような行動でも、その裏にはその人なりの正義がある、かもしれない。芽雨さまのお言葉をお借りすると、『人間らしさ』故からの行動です。
そんな部分が誰しもあるということを、いかにこの短い物語に落とし込むか沢山悩みました。
けれどこの感想をいただき、きちんと伝わっていたのだと知り、胸がいっぱいです。そして、安心しました。
この度は作品を読んでくださり、そして素敵な感想までくださり、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願い致します🍅❗️
作者からの返信 2025/04/09 07:55
お疲れ様です! 拝読させて頂きました!
僭越ながら、感想を残させて頂きます。
とても読み応えのある作品でした!✨
人の裏の顔は掴めないもの。そんな現代社会でも、きっとこれまでも、これからも残り続けるであろう、闇の部分を更に深く抉るような重厚なストーリーでした。
1つの分岐点となった事件。思い込みで過ちを犯してしまった志路、自分自身を責め続け、いつか兄の弔いを果たそうとする成琉。更にはその過去から家族共々人生が狂ってしまった。
立場は違えど、同じ事件をきっかけで、ここまで人間として時に非道的になれる。それは他所事では済まされない事。もしも自分も同じ立場となった時に、そうならないと言い切れない。それを改めて考えさせられるような物語です。
優しさという形で自分を殺してしまった葉琉。
そんな逃げ場のない環境が、更に自分という居場所すら奪ってしまったかと思うともどかしい気持ちになります。
残酷という形では簡単には括れない問題だからこそ、人は一生をかけて悔み、悩み続けるのだろうなと思います。
端から見れば行き過ぎた形となってしまった志路の行動も、成琉の執着も、互いの心に残る贖罪という名の、ある種の人間らしさから生まれたものだと思うと、正義とか悪とかそういうものの見方も大きく変わるのかなと感じました。
正義が本当に正義なのか。悪が本当に悪なのか。
深く読み解けば読み解くほどに、自分の人生観、人となりを見つめ直させてくれるようなそんな物語でした。
とても素敵な時間をありがとうございました!
これからもご無理のない範囲での活動応援しております!🍅