毎日、限界まで走る。
恋愛など二の次でしか無かった。
日々は走り去るように過ぎ、この1年半で体は中距離を走るために作り変えられた。
毎朝起きて、今日も学校へ行けると思う。
勉強も部活も必死になってやり、成果が出ていた。
二年の春の大会は全国大会まであと一歩及ばなかった。夏は全国で予選敗退した。
この忙しい日々で、明智と竜也はもはやスマートフォンの中にだけ存在し、國近は昼休みにたまに特進に顔を出し、月に何回か家で会って、お互いに『発散』している。
「気合い入りすぎだろ」南雲が汗だくでこちらを見ている。
「人生を取り戻してる。中学まで無駄に生きてた」額の汗を手の甲でぬぐった。
「そんなに走るの楽しいかよ。変わってんな」
「南雲に言われたくねー」
高校二年の夏の終わり。
校庭の刺すような日差しも、コーチの掛け声も、走りきった時の達成感や、部活が終わった後の夕暮れに吹き抜ける熱い風も、何もかも過去になるときが来るだろう。
それでも、これは竜也や國近たちに邪魔されない、自分だけの経験だ。
一息ついてから、また走り始めた。
「柊斗!もうそれでラストにしろよ!」南雲が叫んだ。
僕はその声に応えず、無人の校庭に駆け出した。
恋愛など二の次でしか無かった。
日々は走り去るように過ぎ、この1年半で体は中距離を走るために作り変えられた。
毎朝起きて、今日も学校へ行けると思う。
勉強も部活も必死になってやり、成果が出ていた。
二年の春の大会は全国大会まであと一歩及ばなかった。夏は全国で予選敗退した。
この忙しい日々で、明智と竜也はもはやスマートフォンの中にだけ存在し、國近は昼休みにたまに特進に顔を出し、月に何回か家で会って、お互いに『発散』している。
「気合い入りすぎだろ」南雲が汗だくでこちらを見ている。
「人生を取り戻してる。中学まで無駄に生きてた」額の汗を手の甲でぬぐった。
「そんなに走るの楽しいかよ。変わってんな」
「南雲に言われたくねー」
高校二年の夏の終わり。
校庭の刺すような日差しも、コーチの掛け声も、走りきった時の達成感や、部活が終わった後の夕暮れに吹き抜ける熱い風も、何もかも過去になるときが来るだろう。
それでも、これは竜也や國近たちに邪魔されない、自分だけの経験だ。
一息ついてから、また走り始めた。
「柊斗!もうそれでラストにしろよ!」南雲が叫んだ。
僕はその声に応えず、無人の校庭に駆け出した。



