「お前まだいたのか。あ、俺いないと帰れねーもんな。え……なんで…透夜も…?」
「おい海夜!この人まだ生きてるぞ…?」

海夜さんは頷く

「うん。生きてるね、」
「驚かねーのかよ!」
「さんざん驚いたよ。あ!!ってかお前名前なんて言うんだ!?」

私の存在が見えていなかったかのように話を進めるから夢だったんじゃないかと思った

「は…る……です」
「陽か!いい名前だな…」

死神が私に笑いかける
私はどうしたらいいのかすらわからずいた

「透夜…さん?も死神なんですよね」
「おう。基本海夜以外の死神もここには来ないんだけど海夜がしっかりやってるか不安で、時々くるんだ」
「心配されなくてもしっかりやってますよ」

どうやらこの2人は同期のようだ
死神に同期とかあるのかとは思うけどそういう関係なんだろうな

「私帰ります…。お世話になりました」
「さっさと……行くか」

私は死神につかまりまた黒い闇のようなところへ行った
2回目だがなれない

「死神さん、ほんとこれどうなってるんですか」
「俺らが今いた場所は現実世界ではない。死神界だからな。今から現実世界に行くんだ」

死神界とはなにかよくわからない
でもただ1つわかるのは…とんでもないことに首を突っ込んでしまっているということ!
それからまもなく元いた海へついていた

「あのー死神さん聞いてもいいですか?」
「なんだ?」
「何歳ですか。シンプルに」

死神は驚いた顔をした
(なにかまずい質問しちゃったかな…)

「俺にそれを聞く!?」
「まぁ…はい。気になりますしね」
「そう…だな……今年で……673…?か…」

…………

「はっ?」
「いや、あの俺死ねなくて何百年と生きてるんだよ」

死神は死ねない…あの時言っていたことはそういうことだったんだとようやく理解した

「あー、そうでした…生きてる人たちから姿を見られないし…ずっと孤独…なんですか…?」
「いーや…………うん、そうなのかもしれないな」

死神は遠くを見つめた
海の奥の奥を見ているかのように

「なんで私は死神さんたちのことを見れるんだろう」

死神さんもこの質問に関しては黙ってしまった
誰もわかるはずがないんだ

「陽はさ、名字なんて言うんだ?」
「杉﨑」
「杉﨑陽。いいな…もう遅いし送ってく。帰るぞ」

私は頷いた
(いや第一としてもしなんかあってもその人から死神のことは見えないしいても意味なくないかな…)

まぁ送ってくれるならと私は思った

「陽の家遠くないか?」
「そうですか?でももうすぐですよ」