次の日
夏休みが明け学校がはじまった
自転車で登校をする人たちが私の横を通り過ぎていく
「おはよ、陽」
私に唯一挨拶をしてくれる、梨奈ちゃん
クラスの子には基本全員に挨拶しているから友達ではないけど…
「梨奈ちゃん、久しぶりだね。元気だった?」
「うん!」
「この方か」
私の横にすっと、昨日の死神を名乗る男だった
「ちょっとここまでついてこないでくれる!?」
私は死神を名乗っていた男に怒った
「やめとけ。周りからは俺は見えてない。空間に怒ってるやつになるぞ」
だが時すでに遅し。
「どした?」
完全に不思議られてしまった
「あ梨奈ちゃん、ごめん。最初行ってて」
梨奈ちゃんは了解と最初に行った
「いい判断だ」
「あの、ストーカーならやめてください」
「川村梨奈。このあと事故によって死亡」
その後私の横をすぐにトラックが通り過ぎた
嫌な予感がする
(まさか…このトラックが?)
「それ…ほんと…なの、?」
「あぁ昨日手続きをしたのはあの方だ」
「きゃあああああ!」
遠くからトラックのクラクションの音とともに、悲鳴が聞こえてきた
「うそ………」
私はさっき梨奈ちゃんが通った道を走って行った
そこにはトラックが道をふさぐように横になっていて、数メートル先に梨奈ちゃんが倒れている
「え、あれ俺たちと同じ高校の制服じゃね」
「うわまじだ」
「誰か!!救急車を!!」
私はただ立って見ていることしかできない
「ここからは俺の仕事だ。またな」
死神は私の横から消えた
その事故から1週間。
死神は私の元へ現れていない
(まず死神ってこと本当なのかな)
来てもいないから聞けるわけもなく、ただクラスメイトが亡くなったという事実だけが頭の中をぐちゃぐちゃにしている
死神は…いったい…なにもの…?

