「……はっ……」
痛い…熱い…
何が起こった…
私は椅子から落ちた
「陽…陽!」
海夜さんが駆けつけてきた
だめだ。何が起こってる?
そして私の背中に何がついてる…?
息はまともに吐くことができない。吸うことしか…
「透夜…お前…」
透夜さん…?
「とう………や……さん…?」
「おい話さなくていい…!透夜お前!」
透夜さん…私に何をしたの…?
「あー死ねる。ごめんね。人間ちゃん。俺もう死神の仕事うんざり。じゃあの世で会おうね」
透夜さんは消えた
「海夜…さん…もしかして私…殺されました…?」
「殺されかけてんだよ…!どうしよう…あぁ…ええっと…」
「いいです…海夜さん…話を聞いて下さい、」
私はもう死ぬんだな。
わかってた
そろそろ透夜さんに殺されるだろーなと
でも海夜さんと死にたかった
「正直わかってたんで…透夜さん、そろそろ私のこと殺すだろーな…って」
「陽……ごめん…ほんとごめん…結局…陽に警告しかしてやれなかった…」
「いいんです…」
気がつくと真っ白の何もないところにいた
あぁ死んだんだ
私はただまっすぐ歩いた
気がつくと大きな荘までついていた
(これは…夢…?)
私は自分の頬を叩いた
痛くなかった
痒くもない
「お入り…ください…」
聞き覚えのある声。
どこか居心地がいい
「海夜…さん」
ただ無言で荘に入って行った
私もあとをついて入る
「こちらに…お座りください…」
「はい」
あー死んだんだ
悪夢だ
「あ…えと…今から読み上げる文章に間違いがないか確認をお願い致します。杉崎陽。17歳。死因、他殺。職業、学生。お間違いはございませんか…」
「は…い…」
「では…こちらをお吸いください…」
あー、忘れちゃうんだ…

