「あそんで説明するな」
「あーお願いします!」
「まず手を心臓に当てる。そして強く強く強くあの扉を思い出せ。そうするとたぶん闇の中へ行ける。俺を呼ぶ方法は海で普通に呼べ。たぶんいる」
色々話されてなにがなんだかわからないが少しだけ理解した
「なるほど…1回闇の中へ行ってもいいですか?」
「いや、別にいいが、俺があの中で仕事をしているとき以外はあの荘に出入りはできない。来ることはできるがな」
「じゃあ行ったって意味がないということね」
いつでも海夜さんに会えると思っただけで心臓がドキドキする
だめ。相手は人間じゃない
そんなこと知ってる
ってかそもそも…死神…私好きになっていいのかな
「ねぇ死神さん。死神さんは恋愛感情ってあるんですか?」
死神は困った顔をしたがすぐ答えた
「ない。ってか女の死神はいないからな。そもそも恋っていうものがよく分からない」
「え女性はいないんですか?はじめて知った…」
女性の死神はいない…ライバルはいないじゃん…
というか死神は恋愛感情ないのか
「なあ、そろそろ死神の…本当の正体の話ししていいか?」
急に空気が変わった
私はその空気に頼るしかなく、少しだけ頷いた
「俺、死神は死ねないと言ったことがあったのは覚えているか?」
「あー、はい…」
「あれは嘘だ。嘘ではないが、死神は死ねる。ただそんなに死のうとするやつが…いない」
なぜ?
どうして?
「死ぬことは可能…ってこと?」
「そうだ。ただ死ぬには……生きてる人間、1人殺さないといけない。それも…死神が見える人間だけが対象」
「え?」
それって…つまり…
私が対象に入っちゃってるってことか
一緒に死のうとか提案される…感じ…?
「だから陽には注意して生きていてほしい。死神は陽が死神が見えると言わなければバレない。で、陽が俺の荘へ来た時に他の死神が偶然にもいればバレる。それにほとんどの死神がもう、死にたいと願っている。つまり、死神は狙うに狙わなければいけない存在なんだ、陽は」
あー聞かなれけば良かった
怖い怖い
「もし…う…どうしたらいいんですか…?」
「そうだな…逃げようはない。だから絶対死神が見えるなんて誰にも言うなよ」
「だから透夜さんとの空気がピリついてたりしてたんですか?」
「当たり前だ。あっちは856歳だぞ?もうそろ死にたいと思ってるはずだ」
透夜さんそんな年いってたのか…
「わ、かりました…」
「じゃそゆことだから。またな」
死神さんはすぐ消えていった
私これからどこに目を向けて行きていけばいいの…

