先生から届いた怒涛のようなメッセージを見た俺は固まっていた。

 マジか。校長って、そんな昔から黒蜜先生と繋がっていたのか。でもたしかに、そう考えたら色々な事実に整合性がつく。

 ショックでしばらく動けなかったが、ふいに閃きが舞い下りる。

 ――そうか、じゃあ校長は味方ってわけか。

 それが分かったらやるべきことははっきりした。

 俺は先生にすべてを話してくれたことに対する感謝と、「後は俺に任せて下さい」というメッセージで黒蜜先生とのやり取りを終えた。

 先生はちょっと「え? どういうこと?」って聞いてきたけど、説明が難しいので「まあ任せて下さい」とだけ答えておいた。これで失敗したら赤っ恥だけどな。

 ともかく、松本と森内が動き出す前に手を打たないといけない。

 俺にもいくらか危険は伴うけど、勝算はある。

 休日が明ける前に、計画を練らないと。