レオナールは里桜の手を取った。
「リオはあの国で何をしてきたんだ?」
「何も。ただ、結界を張り直す理由を聞かれたので、テレーズの幸せを願っているとお話ししただけです。」
レオナールは軽く頷いた。
「カルロ陛下より、結界の効果が思った以上だったと、魔獣の出現も大幅に減少していると、丁寧なお礼の手紙が送られてきた。」
「そうですか。それは一安心です。」
「それと一緒に、王太子の無礼を詫びる言葉も書かれていたのだが…」
里桜は覗き込んできたレオナールに笑顔を見せる。
「大した事ではありませんよ。ただ、少し行き違いがあっただけです。大問題があったら、殿下が留学したいなどと言い出すはずがないではありませんか。」
「まぁ。そうだな。」
そして、レオナールの頬をそっと触った。
「将来の娘婿ですよ。こちらに来たら、沢山のことを勉強してもらいましょう。私は陛下の体現なさる国王像がとても素晴らしいと思っています。偉ぶったところがなく、親しみやすいお人柄の陛下のことを見習いたいと常日頃思っています。私は、フェデリーコ殿下にもそう言う国王の姿もあるのだと知って欲しいのです。もし、フェデリーコ殿下が、陛下のような国王になられたら、テレーズも幸せになれるはずです。私のように。」
「褒めすぎだな。」
「そうですか?」
「あぁ。褒めすぎだ。」
「リオはあの国で何をしてきたんだ?」
「何も。ただ、結界を張り直す理由を聞かれたので、テレーズの幸せを願っているとお話ししただけです。」
レオナールは軽く頷いた。
「カルロ陛下より、結界の効果が思った以上だったと、魔獣の出現も大幅に減少していると、丁寧なお礼の手紙が送られてきた。」
「そうですか。それは一安心です。」
「それと一緒に、王太子の無礼を詫びる言葉も書かれていたのだが…」
里桜は覗き込んできたレオナールに笑顔を見せる。
「大した事ではありませんよ。ただ、少し行き違いがあっただけです。大問題があったら、殿下が留学したいなどと言い出すはずがないではありませんか。」
「まぁ。そうだな。」
そして、レオナールの頬をそっと触った。
「将来の娘婿ですよ。こちらに来たら、沢山のことを勉強してもらいましょう。私は陛下の体現なさる国王像がとても素晴らしいと思っています。偉ぶったところがなく、親しみやすいお人柄の陛下のことを見習いたいと常日頃思っています。私は、フェデリーコ殿下にもそう言う国王の姿もあるのだと知って欲しいのです。もし、フェデリーコ殿下が、陛下のような国王になられたら、テレーズも幸せになれるはずです。私のように。」
「褒めすぎだな。」
「そうですか?」
「あぁ。褒めすぎだ。」

