好きな人といると、ドキドキする。
好きな人といると、恥ずかしいのに、永遠にこの時間が続けばいいと思う。
家に帰りたくない。
帰らないで欲しい。
退屈な時間は、真夏のホットコーヒーが冷めるくらい遅いのに、好きな人との時間は、常に4倍速。
目が合う度にドキドキして。
好きだと伝えられたら顔が赤くなる。
私は、好きな人の目を見ることがとても恥ずかしい。
全て見透かされるから。
きっと、彼のことが好きで好きでたまらないって顔をしているから。
恥ずかしくて目を見ることができない。
だから、いつも盗み見る。その横顔を。私の隣にいる彼を。
でも、彼もそれをわかっているのか、ふふって笑って私の頭を撫でる。
私を、愛しそうに触れてくれる彼の手が好きだ。
少しわがままを言った時に『まったく』と言いながら甘えさせてくれる彼が好きだ。
私に、真剣に向き合ってくれる瞳が好きだ。
彼の匂い、体温、優しさ、無邪気さ。挙げたらキリがないほど愛してる。
いつも、恥ずかしくて言えないのだ。
頭の中は、彼のことでいっぱいなのに。
そんな、フクザツなオトメゴゴロ。