夜が近付く。
いつもと変わらず、当たり前に。
そんな『当たり前』に怯えて生きるのは、きっと私だけでは無いはず。
狂うほどの恐怖感と、焦燥感と、自己嫌悪。自己否定。
朝が怖い人、夜が怖い人。どちらもいる。
私は夜が怖い。
眠れない長い夜を、身を縮めてやり過ごす。
眠りたくない。怖い。そんな思いと、重くなる薬。
飲まなければいい。けれど、飲まねばならない。
ならば、飲んで眠らなければいい。薬を飲んで、馬鹿みたいにカフェインを摂った。
いつまで、そんな状態の体で保つか。
いつまで、怯えて夜を過ごすのか。
そんなことは、私が1番知りたい。
怖いのだ。全てが。人を信じることも、依存することも、否定されることも、ひとりぼっちになることも。
タスケテ。
ダレカタスケテ。
今のままではいけないこともわかっている。変わりたいと思う。けれど、そんな資格などないと過去からの亡霊が囁く。
子供の様に泣いて縋り付いて。全てを無視して自分の感情だけをさらけ出したい。
けれど、それができるほど、もう子供じゃない。
今日もまた同じ、眠らない夜がやってくる。