甘いものが好き。
甘いものを食べると幸せな気持ちになる。
優しいものが好き。
辛い現実から逃れる事ができるから。
優しいだけの人は嫌い。
その裏にあるものに怯えてしまうから。
大人が嫌い。
理不尽という名の暴力を振るうから。
最初は誰も信じていなかった。けれど、信じるフリだけは誰よりも得意で。よく色んな人から相談を受けていた。そうしているうちに限界が来て、私の心はすり減っていった。
誰か。
誰か助けて。
誰でもいい。心から信じられる人が欲しかった。結局、心が疲弊したまま学生生活が終わり、成人してしまった。貼り付けた笑顔の仮面と、その裏に隠した本音を誰にも見せられないまま。それでも、転機は訪れるもので。ひょんなことから『この人なら大丈夫だ』と思える人に出会った。理不尽も、嘘も言わない不思議な人。その人には、心にあるものをなんでも話した。うん、うんって聞いてくれる声に安心して、誰にも話したことの無い暗い過去も打ち明けた。この世で唯一、私が信じる人。この人がいれば、私は大丈夫。私の物語がゆっくりと動き出す音がした。
甘いものを食べると幸せな気持ちになる。
優しいものが好き。
辛い現実から逃れる事ができるから。
優しいだけの人は嫌い。
その裏にあるものに怯えてしまうから。
大人が嫌い。
理不尽という名の暴力を振るうから。
最初は誰も信じていなかった。けれど、信じるフリだけは誰よりも得意で。よく色んな人から相談を受けていた。そうしているうちに限界が来て、私の心はすり減っていった。
誰か。
誰か助けて。
誰でもいい。心から信じられる人が欲しかった。結局、心が疲弊したまま学生生活が終わり、成人してしまった。貼り付けた笑顔の仮面と、その裏に隠した本音を誰にも見せられないまま。それでも、転機は訪れるもので。ひょんなことから『この人なら大丈夫だ』と思える人に出会った。理不尽も、嘘も言わない不思議な人。その人には、心にあるものをなんでも話した。うん、うんって聞いてくれる声に安心して、誰にも話したことの無い暗い過去も打ち明けた。この世で唯一、私が信じる人。この人がいれば、私は大丈夫。私の物語がゆっくりと動き出す音がした。


